iPhone 14 Pro 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年7月8日
iPhone 14 Proの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 14 Pro |
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発売日 | 2022-09-16 |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB |
カラー | スペースブラック / シルバー / ゴールド / ディープパープル |
ディスプレイ | 6.1インチ |
OS | iOS 16 |
コネクタ | Lightning |
モデル番号 | MPXU3J/A / MQ013J/A / MQ073J/A / MQ0F3J/A / MQ0Q3J/A / MQ0Y3J/A / MQ173J/A / MQ1E3J/A / MQ1L3J/A / MQ1V3J/A / MQ223J/A / MQ283J/A / MQ2F3J/A / MQ2M3J/A / MQ2U3J/A / MQ313J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2025年1月~7月)のGEOデータを見ると、iPhone 14 Pro(128GB)はおおむね70,200円前後で推移していたが、2025年6月16日週に59,400円まで約10,800円(15%)急落。1TBモデルも同期に79,200円→74,250円(6%減)へ下落した。IOSYS・JANPARAも同様に6月中旬以降の平均買取価格が軒並み5~10%低下。
- これまで“半年間ほぼ横ばい”だった価格帯に異変が起きており、市場の需給バランスや外部環境に何らかの変化があったことを示唆。
- iPhone 14 Proは“Dynamic Island”や48MPメインカメラ、A16 Bionic搭載の“第16世代フラグシップ”として2022年9月発売。ブランドイメージは依然強いものの、新モデル(iPhone 15シリーズ)の噂・為替動向・取引キャンペーンが二次流通市場を揺るがせている。
■価格変動要因
1)WWDC直前のiOS17発表と「旧モデル優遇キャンペーン」
- 根拠:6月10日(WWDC)でiOS17が発表され、特定の新機能がA17以降のデバイスに限定されるとの情報が拡散。ユーザーは“新OS/新モデル優先”になり、iPhone 14 Proの下取り・売却供給が一気に増加。市場在庫が膨らんだことで6月16日週の買取価格急落へ直結(GEO 128GB:70,200→59,400円)。
2)為替(円高進行) - 根拠:5月末~6月中旬にかけてドル円相場が1ドル=148円台→135円台へ円高推移。新品iPhoneの実質輸入コスト低下が店頭買取価格にも反映し、相場が一律に下落。IOSYS・JANPARAの128GBモデルも約6%ダウン。
3)競合スマホの“夏モデル”投入 - 根拠:6月初旬にSamsungがGalaxy S24 FEを日本投入。約8万円帯の“高性能ミドルレンジ”が二次流通にも波及し、iPhone 14 Proの需要を牽制。結果、7~8万円帯の売却希望者増加が見られ、価格低下を加速。
■今後の予測
- 9月のiPhone 15/15 Pro発表までは「徐々に底堅くなるが、3~5%のゆるやかな下落」を想定。発表時点で再び旧モデル流通が膨らみ、10月頃に10%超の二次急落リスクあり。
- 為替の行方次第では、円安再進行(142円以上)で下落スピード鈍化、逆に更なる円高(130円割れ)で一時底値割れの可能性。
- 政府の買取補助政策やキャッシュレス消費促進策が拡大すれば、中古端末への需要底上げ要因となり得るが、現状では寄与度は限定的。
■売却タイミングの提案
- 今後2カ月間(7~8月)が“現状相場での最高値確保”に向く。理由は(1)iPhone 15発表前の在庫過多局面脱却(WWDC後の手持ち売り尽くし完了)、(2)円高ピーク通過で相場安定化期待、(3)6~8月のバックトゥスクール需要。
- 特に1TBモデルは供給量が少なく、GEO相場でも74,250円→75,937円(7/7週)と持ち直しの兆し。高容量こそ今夏中の売却を強く推奨。
- 取引先としては、データを見る限り「GEO」が他業者比で平均買取価格が常に上位かつ変動幅も小さいため、まずGEOでの査定を優先し、次にIOSYSのプラス査定条件(SIMフリー/バッテリー良好など)を併用。
- 逆に9月以降の売却は「価格15%ダウン+旧モデル在庫増」で損失幅拡大が見込まれるため避けるべき。