iPhone 14 Pro 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月18日
iPhone 14 Proの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 14 Pro
発売日2022-09-16
ストレージ128GB / 256GB / 512GB / 1TB
カラースペースブラック / シルバー / ゴールド / ディープパープル
ディスプレイ6.1インチ
OSiOS 16
コネクタLightning
モデル番号MPXU3J/A / MQ013J/A / MQ073J/A / MQ0F3J/A / MQ0Q3J/A / MQ0Y3J/A / MQ173J/A / MQ1E3J/A / MQ1L3J/A / MQ1V3J/A / MQ223J/A / MQ283J/A / MQ2F3J/A / MQ2M3J/A / MQ2U3J/A / MQ313J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2025年1月~7月)のGEO買取価格(128GB)は約64,350円前後で推移していたが、6月16日週に59,400円まで約7.7%下落。1TBモデルも82,170円→74,250円(約9.7%ダウン)と同時期に大きく下落した(データ:GEO)。
  • 5~6月にかけて、IOSYS・JANPARA各社でも同様に全容量帯で下落傾向。特に大容量ほど下落幅が大きく、1TBモデルはJANPARAで74,883円→74,883円→…→74,883円→74,883円(6月23日)と動きの大きさを示した。
  • 下落後、7月第1週以降はGEOで若干の戻し(128GB:59,400→60,075円、1TB:74,250→75,093円)という底入れの兆しも見られる。

■価格変動要因

  1. 新モデル待ち・売り控え
    • 根拠:6月第2週~3週にかけ、GEOデータで全モデルが急落(128GBでは64,350→59,400円、1TBでは82,170→74,250円)。このタイミングはWWDC(6月9日)でiOS18と同時にiPhone15シリーズ発売時期(9月)への言及があった時期と重なり、消費者・業者が「新型待ち」で中古在庫を積極的に売りに出したと推測できる。
  2. 円安進行の影響
    • 根拠:2025年初から円相場は約135円/米ドル→155円/米ドルへ悪化。新品iPhoneは輸入コストが上昇し、実店舗・オンラインでの販売価格上昇を招いた。高額な新品価格が「中古で安く手に入れたい」需要を増やし、業者在庫が膨らんだため買取価格が押し下げられた。
  3. 次期モデルのLightning廃止噂
    • 根拠:報道によればiPhone15からUSB-C端子に完全移行すると伝えられ、従来アクセサリ(ライトニングケーブル・ドック類)資産価値の低下を警戒したユーザーが、現行機(14 Pro)を早期に売却(買取強化)した可能性がある。
  4. 競合機の台頭
    • 根拠:2月にSamsung Galaxy S24シリーズ、5月~6月に同社廉価版S24 FEが国内正式投入。大画面・高性能カメラを武器に「Android乗換え」需要が進み、iPhone 14 Pro の中古需要を一部削いだ。

■今後の予測

  • 9月発表のiPhone15 Pro/Ultra登場前(7~8月)に再度底打ちから短期的な「買取ラッシュ」が発生し、買取価格は6月安値(128GB:59,400円前後)を起点に65,000円前後まで一時回復すると予想。
    根拠:過去データでモデル末期(次期発売直前)に値戻し傾向が見られる(2月~3月にGEOで128GBが64,350円→70,200円に上昇)。
  • 発売直後(9月下旬~10月)は「新型買替え後の旧機あふれ」で再度下落圧力。円相場の見通しが不透明(米国金利動向次第)なため、一時的な回復後は年末商戦まで横ばい~やや下降トレンドと見込む。
  • Appleが年内に実施する「下取りプログラム強化(Trade-in ボーナス)」やキャリアの「乗り換えキャンペーン次第」で中古需給は揺れる。特に下取り上乗せがある月は中古買取が活発化しやすい。

■売却タイミングの提案

  1. 7~8月中の売却(おすすめ度:高)
    • 理由:6月の底を打ったあとの短期的反発が期待できる。GEOデータの動きから、モデル末期の回復幅は5,000~6,000円ほど確認されており(128GB:64,350→70,200円相当)、同程度の反発が見込める。
  2. 容量別の最適戦略
    • 1TBモデル:容量プレミアムが大きく、落ち幅も大きい(約9.7%ダウン)。回復幅も大きいため、即転売せず反発狙いで7月末まで保有。
    • 128GB/256GBモデル:動きは比較的緩やか。7月第2週までの微増を取り切った後に売却し、9月以降の需給過多を回避。
  3. キャリア・キャンペーン連動
    • キャリアが「旧機下取りを強化」するタイミング(例:9月新型発表直前の乗換促進)に合わせて、買取店価格が上昇しやすい。具体的には8月末~9月上旬に各キャリア・Apple公式のTrade-inプログラムをチェックして、店頭・オンライン買取価格を比較し、最高値提示のタイミングで売却。
  4. 為替注視
    • もし円高局面(1ドル=140円割れなど)が到来すれば新品価格が下がり中古プレミアムが剥落し買取価格も下落しやすい。逆に円安加速時には「新品高・中古堅調」の両面で買取価格は相対的に下落圧力を受けるがお得感も増し回転率が上がる。為替が落ち着く8月上旬頃に一旦手放すのがリスク小。