iPhone 14 Pro 週次買取動向レポート

■サマリー

• 価格推移の大枠
  • 128GBモデル（GEO）：2025年1月～2月初旬は約64,350円→2月17日～4月14日まで約70,200円（＋9%）→5月12日以降64,350円→6月16日以降59,400円まで下落（総じて-7.8%）。
  • 1TBモデル（GEO）：同期間に82,170円→89,640円（＋9%）→86,400円→74,250円（-8.5%）。256/512GBも同様の山谷を描く。
• 業者間の価格差
  • GEOが常に最高水準を維持（128GBでGEO:59.4千円 vs JANPARA:56.4千円, 差約5%）。
  • IOSYSは中間レンジ、JANPARAは常に最安レンジ。
• 注目点
  • 2～4月の“春商戦ピーク”で一斉上昇、5月GW明け以降に急落、6月中旬に底を打ちきれず再度下落。
  • 1TBなど大容量ほど値動き幅が大きく、需給変動の影響を受けやすい。

■価格変動要因

1. 春商戦・旧正月在庫不足＋Apple下取り強化キャンペーン
   – 根拠：2/17週のGEO全容量で平均価格が9～12%跳ね上がり（例：256GBが70,290→76,680円）。
   – 背景：中国旧正月前の部材調達遅延で新品在庫不足、同時にAppleが2/14～3/14でiPhone下取り額20％増額を実施。中古市場流通量が減り需給がタイト化。
2. 円安による新品iPhone15価格上昇
   – 根拠：1月末から2月にかけUSD/JPYが150円台半ばまで円安進行（時事：財務省発表）、Apple Japanが同期間にiPhone15シリーズ価格改定。
   – 影響：新品購入コスト上昇が中古代替需要を喚起。
3. GW明けの需給緩和＆新機種控え買い
   – 根拠：5/12週のGEO128GBが70,200→64,350円に約8.4%急落。
   – 背景：連休後の売り在庫集中、かつ早くも9月発表見通しのiPhone16に向けた買い控えが表面化。
4. iPhone16ティザー報道と夏季オフシーズン
   – 根拠：6/16週のGEO128GBが64,350→59,400円（-7.7%）。IOSYS・JANPARAも同時期連続下落。
   – 背景：WWDCでiOS18の噂が飛び、秋発表の新モデル期待が先行。夏季は中古需要の季節波も小さい。

■今後の予測

• 7～8月：
  • 夏のボーナス・帰省シーズンで短期的な需給タイト化→2～3%の小反発余地あり（過去7/7週にGEO128GBが59,400→59,785円に微上昇）。
  • 為替が再度円安に振れれば新品価格↑→中古追い風。
• 9月：
  • Apple秋イベント直前・直後は一時的に「買い控え」の声強まるため5～10%の下落局面濃厚。特に14 Proは旧世代化が明確化し、需給が緩む。
• 年末～2026年初頭：
  • 14 ProはiPhone16世代の“2世代前”に相当。長期的には底打ち後、素材（チタンフレーム）やカメラ性能を評価するリセール需要により、15 Proとの併存需要で小幅回復可能。

■売却タイミングの提案

1. 全容量共通：
   – 狙い目は「8月第1週まで」に売却。夏期短期反発局面（データ：7/7週GEO128GBで微上昇）を取りにいく。
   – 9月の新モデル発表前は一時的に持ち直す可能性もあるが、発表直後に急落するリスク大。
2. 容量別戦略：
   • 1TB：最も変動幅大→7月末～8月頭に売却し、逆行高を逃さない。
   • 128GB：下落幅限定的なため、8月末（新モデル発表直前）の需給タイト化で＋2%程度の上昇を狙う余地あり。
3. 業者選定：
   • GEOは常に他社比＋5～10%の高値維持。最上位キャリア回収品を好条件で買い取るため、まずGEOに持ち込み、さらにメルカリ等個人間でプレミアム（＋10～15%）を狙うと採算最大化。

—以上の示唆を踏まえ、iPhone14 Proの売却計画をお立てください。