iPhone 14 Pro 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年6月20日
iPhone 14 Proの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 14 Pro |
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発売日 | 2022-09-16 |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB |
カラー | スペースブラック / シルバー / ゴールド / ディープパープル |
ディスプレイ | 6.1インチ |
OS | iOS 16 |
コネクタ | Lightning |
モデル番号 | MPXU3J/A / MQ013J/A / MQ073J/A / MQ0F3J/A / MQ0Q3J/A / MQ0Y3J/A / MQ173J/A / MQ1E3J/A / MQ1L3J/A / MQ1V3J/A / MQ223J/A / MQ283J/A / MQ2F3J/A / MQ2M3J/A / MQ2U3J/A / MQ313J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2024年12月~2025年6月)の「iPhone 14 Pro」中古買取価格は、128GBモデルで約77,000円(12月中旬)→約70,000円(2~5月)→約59,400円(6月中旬)と底値更新の動き。1TBモデルも96,000円→84,000円→74,250円と同様の下落傾向。
- 業者別ではGEOが常に最高水準、iOSYSが中間、JANPARAが最安。容量差プレミアムは128→512GBで約14,000~18,000円、512→1TBでさらに約15,000~20,000円。
- 年末需要(クリスマス商戦)と年明け需要で12~1月にピークを付け、その後iPhone 16シリーズ発売後の供給増(=価格下落)が徐々に顕在化。6月に入り下落幅拡大。
■価格変動要因
- 新機種サイクル(iPhone 16 Pro 発表)
- 根拠:Appleは例年9月にメジャーアップデートを行い、14 Proは2022年9月発売、16 Proは2024年9月発売。16発売後、中古14 Proの供給が増え、12月以降も下落トレンド続行(GEO 128GB:77,328円→70,200円→59,400円)。
- 年末年始の需要ピーク
- 根拠:12月16日週のGEO平均77,328円が最高値。ホリデーギフト需要や法人決算前在庫調整で中古市場価格が押し上げられる。
- WWDC/iOSアップデート(iOS 18)
- 根拠:2025年6月のWWDC(6月10日頃)でiOS 18発表・新機能割当てに伴い、14 Pro所有者からの機種変更・売りが加速。6月16日週に一段の下落(128GB:64,350円→59,400円、1TB:79,200円→74,250円)。
- 為替動向・円安メリットの一巡
- 根拠:2024年末以降の円安で新品iPhone価格が上昇し一時的に中古需要を支えたものの、2025年春以降は「新品と中古の差額メリット」が縮小し、結果的に下落圧力が強まっている。
■今後の予測
- 短期(7~9月):iPhone 16→17(仮称)に関する噂・ティーザーが始動し、中古14 Proはさらなる供給過多で7~8月に底打ちライン(GEO 57,000~60,000円)を一時的に割り込む可能性。
- 年末(11~12月):クリスマス商戦および海外観光客の買い回り需要で再び10~15%程度の価格上昇が見込まれる(128GBで65,000~70,000円近辺)。
- 中長期(2026年以降):iPhone 14 Proは3世代前モデルとなり、価値は50,000円割れ常態化。防水やDynamic Islandなどの独自機能があっても、新機能不足が浸透することで、需要はミッドレンジAndroid並みに低下。
■売却タイミングの提案
- 今すぐ(6月末まで)
- 根拠:WWDC後の急落をすでに開始。GEO128GBは先週比で約4,950円下落。7~8月の新モデル噂期には更に5~10%下落リスク大。資金化ニーズがあるなら「6月中旬の底打ち直前」(59,400円水準)での売却が最も大きく回避可能。
- 短期留保→12月狙い(売却余裕あり)
- 手元に余裕があれば、7~9月の底値圏を耐え(57,000円台までの下落を容認)、10月以降に中古市場が年末需給で回復に転じるタイミングを狙う。GEO平均は昨年12月にピーク77,000円を付けており、仮に同程度の上昇を見込めば+15,000円程度の逆ザヤ回避が可能。
- 容量選択
- 1TBは同容量比で約20%高値を維持。ただし「売れ残りリスク(在庫回転率低下)」も高い。流動性重視なら512GB/128GBモデルの売却がおすすめ。
- 業者選定
- 即時性重視:GEO(最高値水準)
- 価格最優先(事前発送・支払い条件を厭わない場合):iOSYSのキャンペーン併用、JANPARAは条件次第で同業者相場+2,000円程度上乗せの可能性あり。
「iPhone 14 Pro」は機能的にはまだ魅力的ですが、新製品サイクルとWWDC/為替のダブルパンチで市場価格は急落フェーズです。目先での下落回避を第一にするなら6月中の売却、価格上昇局面を狙うなら10月以降の年末商戦まで保有、という二つのシナリオが合理的です。