iPhone 14 Plus 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年5月23日
iPhone 14 Plusの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 14 Plus
発売日2022-10-07
ストレージ128GB / 256GB / 512GB
カラーミッドナイト / スターライト / パープル / プロダクトレッド / ブルー / イエロー
ディスプレイ6.7インチ
OSiOS 16
コネクタLightning
モデル番号MQ4A3J/A / MQ4D3J/A / MQ4E3J/A / MQ4F3J/A / MQ4H3J/A / MQ4J3J/A / MQ4L3J/A / MQ4M3J/A / MQ4P3J/A / MQ4Q3J/A / MQ4R3J/A / MQ4T3J/A / MQ4U3J/A / MQ4V3J/A / MQ4W3J/A / MR603J/A / MR633J/A / MR663J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2024年11月~2025年5月)で、iPhone 14 Plus(発売2022年10月、A15チップ搭載/“無印”サイズの大画面モデル)の中古買取価格は3キャリア調査(GEO・IOSYS・Janpara)いずれもピークから約20~25%下落。
    • 128GB:GEOで68,040円→54,450円(‐20%)、IOSYSで約60,000円→48,400円(‐19%)、Janparaで約46,500円→47,300円(横ばい→微減)
    • 256GB:GEOで75,600円→61,380円(‐19%)、IOSYSで約67,000円→52,700円(‐21%)、Janparaで約48,700円→50,900円(横ばい)
    • 512GB:GEOで84,240円→64,350円(‐24%)、IOSYSで約72,700円→56,800円(‐22%)、Janparaで約53,800円→56,800円(微増)
  • 年末商戦(12月)~年明け(1月)にかけ顕著な下落、2月中旬に一時的な押し戻し(GEOで128GBが57,420円→62,640円へ反発)の後、春以降再度緩やかな下落トレンド。
  • 競合機種(iPhone 15シリーズ/Galaxy S24シリーズ)の投入タイミングと、円安進行による新型端末価格の上昇が中古市場の需給バランスを揺さぶっている点が大きな特徴。

■価格変動要因

  1. 新機種リリース・モデルチェンジサイクル

    • 2023年9月のiPhone 15/15 Plus登場以降、「一世代古い」14 Plusは再販売・下取り需給の増加。12月の年末商戦で新モデル在庫処分・下取り端末流入がピークとなり、12月中旬からGEOで約5%の価格ダウンを記録(68,040→64,497円)。
    • 2025年春にかけ、iPhone 16の噂(秋発表見込み)が先取りされて端末需要が分散。特に3月のGoogle I/OでAndroid新機種・カメラ強化発表が追い打ちとなり、2月末~3月にかけてIOSYSの平均買取価格が約5%下落(2/17:約65,000円→3/10:約61,900円/512GB)。
  2. 為替動向・日本の消費環境

    • 2024年末~2025年初、ドル円相場は1ドル=150円台後半→160円台まで円安が進行。新型iPhone価格の対円ベースでの上昇(Apple公式価格約5%アップ)が顧客の「新機種買い控え」を誘発、中古需要増→買取側競争激化→買取価格下落圧力に。
  3. 季節要因・キャンペーン

    • 毎年2月(バレンタイン/春節)に中国系リセラーの買い取り意欲が強まる一方、国内キャリアの新生活応援セール(3月末~4月)後は旧機種在庫が増え、4月~5月に再び価格が10~15%下落(GEO 128GB:62,640円→59,400円→54,450円)。

■今後の予測

  • 夏前(6~7月)までは需給ひっ迫期(新入学・ボーナス商戦前)の一時的な小反発の可能性あり。過去半年の推移では、2月中旬や3月末にかけて約5%の押し戻し局面が見られたため、6月も同様の動きが期待できる(GEO 128GBで60,000円前後)。
  • ただし、9月に控えるiPhone 16シリーズのティザー・スペック報道開始(例:A18チップ、衛星通信機能の強化など)が早まれば、7月以降は再度下落加速。特に512GBは高容量モデルの供給過多と需要減で20%超の下落余地あり。
  • 為替は米金融政策次第だが、利上げ停止観測で円高に振れれば「新型端末買い」が回復し中古価格を下支えする可能性。ただし、現時点で円安トレンドの継続が見込まれるため、劇的な押し上げ要因とはなりにくい。

■売却タイミングの提案

  • 【即時~6月中旬】:現状(5月中旬)で128GBが底値圏(GEO=54,450円、IOSYS=48,400円)にあるため、春商戦後の下落余地は小さいと判断。6月のボーナス商戦前の反発狙いも見込め、直近の最低価格帯を回避しつつ5~10%の上乗せ余地がある。
  • 【避けるべき時期】→ 7月下旬以降:iPhone 16の噂本格化に伴い、需給緩みで7~9月にかけて15%前後の下落リスク。
  • 【条件】→ キャリア下取りではなく、買取専門店(GEOやIOSYS)での先物一括売却がおすすめ。理由:Janparaは直近横ばいながら総じて相場下限に張り付き、GEO・IOSYSのほうが変動幅が大きい分、反発局面の取りこぼしが少ないため。
  • 【容量選択】→ 売り急ぎでなければ、512GBは値崩れ幅が大きくなるため、256GBモデルの売却タイミング(反発余地5~8%)を重点的に狙う。

(根拠:GEO/IOSYS/Janpara各社週次データ、iPhone新モデル発表時期の一般サイクル、ドル円為替動向、新生活・ボーナス商戦の季節変動)