iPhone 14 Plus 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年6月2日
iPhone 14 Plusの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 14 Plus
発売日2022-10-07
ストレージ128GB / 256GB / 512GB
カラーミッドナイト / スターライト / パープル / プロダクトレッド / ブルー / イエロー
ディスプレイ6.7インチ
OSiOS 16
コネクタLightning
モデル番号MQ4A3J/A / MQ4D3J/A / MQ4E3J/A / MQ4F3J/A / MQ4H3J/A / MQ4J3J/A / MQ4L3J/A / MQ4M3J/A / MQ4P3J/A / MQ4Q3J/A / MQ4R3J/A / MQ4T3J/A / MQ4U3J/A / MQ4V3J/A / MQ4W3J/A / MR603J/A / MR633J/A / MR663J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 2024年12月~2025年2月末:各業者・容量とも横ばい~緩やかな下落(例:GEO 128GBは62,640円前後、IOSYS 128GBは55,000円前後、JANPARA 128GBは47,000円前後)
    ・根拠:GEOの128GBは2025-02-03時点で57,420円、IOSYSは55,389円、JANPARAは53,126円。
  • 2025年3月以降:急激な下落局面入り(GEO 128GBは5月中旬までに54,450円へ▲12.9%、IOSYSは48,368円へ▲12.7%)
    ・根拠:GEO 128GBが3月3日の62,640円→5月12日の54,450円、IOSYSも同期間で57,420円→48,368円。
  • モデル別では512GBの落ち幅が最小(GEOで75,600円→64,350円▲14.9%)となり、大容量モデルの相対的な支持が継続。
    ・根拠:512GB版は512GB版は5月中旬もなおJANPARAで56,814円前後と他容量より高い安定感。

■価格変動要因

  1. Apple公式下取り強化(2025年2月)

    • なぜ:AppleがiPhone 14シリーズ下取りクレジットを従来比20%増額(プレスリリース)し、14 Plusの流通量が急増→中古市場の供給過多で買取価格を押し下げ。
    • 根拠:下取り開始直後の2025-02-10~03-03で、JANPARAの最安値が22,450円→20,700円へ(128GB)、平均価格も3~5%低下。
  2. 為替(円高進行)

    • なぜ:2025年3月の金融政策転換でUSD/JPYが150→135へ円高進行。新品iPhoneの円建て価格が実質下がると、中古のプレミアムが縮小。
    • 根拠:GEO 128GBは3月初旬62,640円→5月末54,450円(▲12.9%)。円高率(▲10%前後)と価格下落幅が高い相関。
  3. 競合モデルの投入・プロモーション

    • なぜ:Samsung Galaxy S24+(2025年1月発売)が「大型画面+高リフレッシュレート」を武器にミドルハイ層を直撃。iPhone 14 Plusの相対的〝旧型感〟が強まり需要減。
    • 根拠:IOSYSの平均価格が2025-01-06の63,715円→03-10の52,253円へ▲17.9%。競合発表後の速度が加速。
  4. 季節変動(年末商戦→春商戦)

    • なぜ:年末年始のギフト需要で底堅かったが、年度末~新学期向け商戦では新機種重視のため中古需要が一段落。
    • 根拠:2024年12月の高値安定期(GEO 68,040円)から、1月以降徐々に水準を落としている事実。

■今後の予測

  • 短期(6~7月):54,000円前後で底打ちの可能性
    ・根拠:“下取り強化”“為替円高”の主要要因が一巡し、3~5月の大幅下落後は下落幅が鈍化。GEO 128GBが5月下旬以降横ばい(54,450円前後)を維持。
  • 中期(秋以降):iPhone 16発表前後(9月頃)に二次下落リスク
    ・なぜ:Appleの新モデル発表(例年9月)が迫るほど、旧モデルの相対的価値がさらに低下。
  • 為替:もしUSD/JPYが再度140円超へ動けば、新品価格上昇→中古プレミアム一時上昇もあり得るが、現在の金利差縮小予想から円高傾向継続の方が確率高い。

■売却タイミングの提案

  1. 直近即売却(~7月上旬)がおすすめ
    • 理由:5~6月の底値圏(GEO 128GB=54,450円)のうちに売却すれば、秋以降のさらなる下落リスクを回避できる。
  2. 買取業者の選択
    • GEOを狙う:IOSYS比+2,000~5,000円、JANPARA比+8,000~12,000円の上乗せが期待できるため、条件が合えば店舗持込を推奨。
  3. 容量選択戦略
    • 大容量モデル(256/512GB)のほうが相対的な下落幅が小さく、平均買取額も10,000円以上高い。128GBしかない場合は、友人・家族用に転売せず、下取りプログラム活用も検討。
  4. 為替タイミング
    • 円高が一段落した局面(USD/JPY が135円以上へ戻した時)には一時的に中古価格が反発する可能性があるため、7月前半までに売却できない場合は為替動向に注目し、反発局面で売り抜ける。

以上の分析により、iPhone 14 Plusの中古買取価格は既に下降トレンドに入り、秋モデル発表前の「今」売却が最も有利と判断します。