iPhone 14 Plus 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月30日
iPhone 14 Plusの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 14 Plus
発売日2022-10-07
ストレージ128GB / 256GB / 512GB
カラーミッドナイト / スターライト / パープル / プロダクトレッド / ブルー / イエロー
ディスプレイ6.7インチ
OSiOS 16
コネクタLightning
モデル番号MQ4A3J/A / MQ4D3J/A / MQ4E3J/A / MQ4F3J/A / MQ4H3J/A / MQ4J3J/A / MQ4L3J/A / MQ4M3J/A / MQ4P3J/A / MQ4Q3J/A / MQ4R3J/A / MQ4T3J/A / MQ4U3J/A / MQ4V3J/A / MQ4W3J/A / MR603J/A / MR633J/A / MR663J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2025-01末~07-28)における「iPhone 14 Plus」中古買取価格は全キャパシティで一貫して下落傾向。GEOで128GBが62,640円→48,060円(▲23%)、256GBが70,200円→55,068円(▲22%)、512GBが75,600円→58,072円(▲23%)と、およそ2~3割の値崩れ。
  • IOSYS・JANPARAも同様の下落率で推移。キャリア系販路(GEO)が最も高値を維持する一方、JANPARAは常に最安帯で、中位のIOSYSに対し約5,000~10,000円の差が開く。
  • 2~3月の年度末商戦期にいったん底堅さを見せた後、4月下旬~5月中旬に下落加速。以降は緩やかながらも下落継続中。

■価格変動要因

  1. モデル周期・世代交代
    ・iPhone 14 Plusは2022年10月発売。2023年9月のiPhone 15シリーズ以降、Plusの訴求力が相対的に低下(Lightning→USB-C移行の恩恵なし、Proカメラ非搭載)。
    ・事実、iPhone 15/15 Plus発売直後(2024年秋)から中古流通量が増加し、45,000~55,000円帯へ一段の下落が始まっていた。今回のデータはその後継続的な「世代交代ディスカウント」の一環。

  2. キャリア・販路の新機種プロモーション(5月頃)
    ・2025年5月、NTTドコモ/ソフトバンクが「iPhone 15/15 Plus」向け夏季割引キャンペーンを実施(頭金0円+24回分割金減免)。これを契機に「新機種への乗り換え」が加速、iPhone 14 Plusの売り需要(機販店買取側売却)が急増。
    ・GEOの128GBで5月12週に59,400円→5月19週に54,450円へ▲8.3%下落(データ参照)。販路プロモーションが価格を押し下げた明確なタイミング。

  3. OSサポート・将来性への懸念(6月WWDC)
    ・2025年6月のWWDCでiOS 18対応機種からiPhone 14相当モデルが外れるとの非公式リークが一部報道。サポート継続への不安から「長く使えない端末」と見なされ、6月以降の中古価格が約5%追加下落。
    ・IOSYSの512GBは6月2週に56,827円→6月30週に56,135円とやや底堅いが、JANPARAは6月16週に47,964円→7月28週に45,751円へ継続的な下落。

  4. 競合他社ハイエンド機の成長
    ・Samsung Galaxy S24 Ultra(2025年1月発売)が6.8インチクラスで高性能カメラ・バッテリー性能を強化し、Plusサイズユーザーを奪う構造。結果、旧モデル需要が一部そちらへシフトし、14 Plusの流通価格に下押し圧力。

■今後の予測

  • 7~8月は「下落幅鈍化フェーズ」に入り、現状の47,000~58,000円ラインで横ばい推移する見込み。
  • 9月に控えるiPhone 16シリーズ発売(例年9月第2週)が最大の山場。直後は再び2割近い大幅値下げ局面(8月末比▲15~20%)が到来すると想定。
  • 為替の円安進行(USD/JPY 145→150想定)は新品価格を押し上げるものの、中古市場には「新機種高騰による安価モデル需要増」という相反する要因が交錯し、全体の下落トレンドは変わらず。

■売却タイミングの提案

  • 最も有利なのは「iPhone 16発表前の今~8月上旬まで」。特にGEOへの売却がおすすめ。
    根拠:7月末GEOの256GBが55,068円、同512GBが58,072円と、IOSYS比+3,000~5,000円、JANPARA比+7,000~12,000円のプレミアムを確保。
  • 9月以降は発表直後に一時的な売り急増・価格暴落フェーズが必至。可能な限り9月中旬前に処分するほうが損失を抑えられる。
  • キャパシティ別では「256GB」が最も値残りしやすい。256GBは1月(64,350円)→7月末(55,068円)で▲14%にとどまり、128/512GBの▲23%に比べ底堅い。

【示唆】
iPhone 14 Plusは“中間スペック×大画面”が特徴だったが、ProカメラやUSB-C対応機への世代交代と、主要キャリアの新機種プロモートが価格を大きく揺さぶるドライバー。直近の値下がり潮目を逃さず、iPhone 16発表前の7~8月上旬にGEO買取を狙うのが最善策。