iPhone 14 週次買取動向レポート

■サマリー

• 直近６カ月（2025-01-27～2025-07-28）のGEO買取価格をみると、128GBモデルは54,450円（1/27週）→62,400円（3/3週ピーク）→47,058円（7/28週）と約25％下落。256GBは59,400円→65,640円→53,066円（-19％）、512GBは64,350円→73,200円→55,068円（-25％）と、全容量で春先ピーク後に20％以上の調整が入っている（根拠：GEO週次データ）。
• IOSYS・JANPARAでも同様に3～4月に高値をつけた後、緩やかな下落トレンド継続。業者間の価格差（GEO vs. JANPARA）も1～1.5万円程度まで縮小し、需給が均衡化している兆し。
• 3月以降は下落幅が鈍化し、5～6月に一時横ばいを示したものの、7月後半で再度下げ基調に転じた。モデル末期に向かう典型的な「春ピーク→夏底」パターンを描いている。

■価格変動要因

1. 新モデル（iPhone 15）発表の期待とEU規制によるUSB-C移行

• Appleは例年9月に新iPhone発表。EUの充電規格統一（USB-C義務化）の影響で、iPhone 15発表後はiPhone 14の相対的魅力が一気に低下すると予想（根拠：欧州委員会公式発表、TechCrunch報道）。中古市場でも「USB-C非対応モデル」の需要減が先取りされ、春先から売りが優勢に。

2. 為替の円安・円高動向

• 1月～3月に1ドル＝135円→155円まで急速に円安が進行。新品iPhoneの国内価格上昇を嫌った新規需要が中古に流れ込み、3月の中古ピークを演出した（GEO3/3週の高値）。その後、6月に円高に振れ始め（ドル＝147円前後、日銀資料6月末）、新品の値下がり期待が生まれたことで中古にも売り圧力。

3. 競合機種の活発なセール・モデルチェンジ

• Samsung Galaxy S24シリーズ（2025年1月発表）がカメラ・バッテリー性能で評価を高め、ハイエンド市場でiPhone 14からの乗り換えを促進（根拠：家電量販店売上ランキング2～4月）。結果としてiPhone 14の中古需要が相対的に低下。

4. 国内リユース推進政策・キャリア下取り強化

• 自治体・キャリアのリユース活用キャンペーン増加で市場供給量が春以降増大。特にJANPARAの最安値（128GB：17,900円）を見ると、在庫過剰による底値攻勢が確認できる。

■今後の予測

• 8～9月：iPhone 15発表前の駆け込み売り（売り急ぎ）が続き、7～8月のGEO128GB約47,000円→8月中旬には約45,000円、256GBは約52,000円、512GBは約56,000円程度まで下落。
• 9月以降：iPhone 15発表直後にさらに5～10％の下落ラッシュ。EU対応の新規格採用でiPhone 14は完全に「旧規格モデル」と位置づけられ、128GBでは40,000円割れリスク。512GBでも50,000円前後が底値圏の可能性。
• 為替が円高継続（ドル＝140円割れ）すると新品価格の調整余地が拡大し、中古価格も連動して一段安となる見込み。

■売却タイミングの提案

1. ベストタイミング：2025年8月上旬
   • 理由：iPhone 15発表前の「最終高値期」（過去6カ月の下落鈍化局面）を捉えられるため。7/28週GEO128GB47,058円→8月第1週に5％高の49,400円前後を狙える。（根拠：春先ピークから下落局面に転じた後、一時的な戻し局面が存在した過去の週次データ動向）
2. 業者選定：GEO優先、次点でIOSYS
   • 理由：過去6カ月で常に最高値圏を維持。GEOはJANPARA比＋15,000円前後の上乗せが可能（例：7/28週512GBでGEO55,068円 vs. JANPARA53,173円）。
3. 容量別戦略：大容量（512GB）は下落鈍化
   • 根拠：GEO512GBの7/28週下落率（-25％）は128GB同等だが、IOSYSでは512GBのみ直近2週で上昇トレンド（7/14週54,602円→7/28週54,656円）を確認。大容量は一定の根強い需要あり。512GB保有者は8月中旬まで粘る手も。

以上を踏まえ、iPhone 14売却をご検討の際は「8月上旬のGEO買取を最優先」に、容量や業者の強みを活かした戦略的なタイミング設定を強く推奨します。