iPhone 14 週次買取動向レポート

■サマリー

• 直近半年（2024年11月～2025年5月）のGEO買取平均（128GB）は59,400円で推移後、2025年3月上旬に62,400円へ約5％上昇。その後4月以降に再び59,400円前後へ下落（データ：GEO）。
• 容量別では512GBモデルが最も高値を維持し、3月3週に73,200円（GEO）を記録。一方、JANPARAやIOSYSは常にGEO比で15～30％程度低い水準で安定。
• 市場ではiPhone 15シリーズ発表後の下落傾向が2024年10月以降続き、年末商戦や円相場の動き（2025年2月の円高）を受けて一時持ち直しが見られた後、春商戦が一巡し再び下落トレンド入り。
• iPhone 14は2022年9月発売の第16世代モデル。最新iOS対応（iOS 17）が継続され、ブランドイメージは高いが、iPhone 15で採用されたUSB-Cやダイナミックアイランドなど新機能に劣後するため、中古市場での“旬”は既に過ぎつつある状況。

■価格変動要因

1. 新製品サイクル

   • 根拠：iPhone 15発売（2023年9月）後の2024年10月以降、GEO買取平均は59,400円で足踏み。新機能（USB-C、チタンフレームなど）の有無が価格差に直結。
   • 示唆：ユーザーは最新機能を優先しない売却層が残る一方、買い手は旧モデルに割安感を求めて底堅い需要も。

2. 為替（円高・円安）

   • 根拠：2025年2月の円高転換（対ドル≈130→126円）を受け、GEO平均が128GB／128GB以外も3月上旬に5％程度上昇。為替でキャリア下取り価格や輸入需給コストに波及。
   • 示唆：円高局面で海外向けリユース需要が増え、国内買取価格を押し上げ。

3. Apple・キャリアの下取りキャンペーン

   • 根拠：2025年1月～2月の冬商戦で、Apple公式が下取りレートを引き上げ。同期間に中古市場へ流入する在庫量増加→3月上旬の買い取り競争激化→短期的に相場上振れ。
   • 示唆：公式下取り強化時期は業者同士の買い取り合戦を誘発し、買取価格が一時高騰。

4. 季節要因（春商戦と新年度）

   • 根拠：4～5月は新社会人・新生活需要が一巡し、中古iPhoneの買い控え・在庫増加を招き、GEO128GBが4月末から5月中旬にかけて56,160円→51,480円と12％下落。
   • 示唆：「新生活向け端末として中間モデル（iPhone SE／13）が選好され、14はやや価格面で敬遠される」。

■今後の予測

• 夏～秋（2025年6～9月）
  ・予測：7～8月にiPhone 16（仮称）発表情報がリークされ始めると、前倒し売却が進み、中古価格は3月ピーク比10～15％低下の見込み。
  ・外部要因：為替が再度円安傾向（ドル131円超）を示せば、輸出向け需給は引き締まり価格底はやや持ち上がる可能性。
• 秋以降（9月発表後）
  ・予測：iPhone 16発売直前～直後は14の相場がさらに下落。2025年11月にはGEO128GBで55,000円前後まで下落すると想定。
  ・外部要因：世界景気減速懸念・中国市場の需要回復遅れが重なれば、一時的に買い取りレートが更に落ち込むリスクあり。

■売却タイミングの提案

1. 最適期：2025年3月第1週～第2週

   • 根拠：GEO512GBが73,200円、256GBが65,640円、128GBが62,400円（3/3週データ）で半年間の最高値を記録。円高・下取りキャンペーン重なり相場が上振れ。
   • 条件：SIMフリーかつ美品でキャリアロック解除済、付属品完備。GEOなど高評価業者なら上記平均以上の買取も期待可能。

2. 避けるべきタイミング：2025年5月以降

   • 根拠：春商戦一巡で需給過剰感が強まり、GEO128GBが5/12週に51,480円まで下落（3月高値比▲17％）。
   • 示唆：年度替わりの在庫増加期は業者間競争が緩み、買い取り単価が大幅に低下。

3. 長期保有リスク

   • 根拠：iPhone 16発表前後は旧世代の価値が一段と下がるため、9月以降まで売却を先延ばしすると、さらに10～15％相場を失う可能性が高い。
   • 示唆：可能な限り発表前の8月末までに売却完了を推奨。

以上の分析を踏まえ、iPhone 14を売却される際は「3月初旬／美品・SIMフリー状態で専門大手（GEO等）への一括査定」を最優先でご検討ください。