iPhone 14 週次買取動向レポート

■サマリー

• 直近半年（2024年11月～2025年5月）のGEO平均買取価格（128GB）は、11～12月の約59,400円から1月中旬に55,157円まで下落、2月下旬～3月初旬に62,400円へピークアップした後、5月には51,480円まで再び下落。256GB・512GBも同様の「年度末ピーク→春以降の落ち込み」を描く。
• 3月期の価格上昇は、卒業・新生活需要やキャリア春商戦のトレードイン増加が需給逼迫を招いたことが主因（GEO 128GB：2/24 60,685円→3/3 62,400円）。
• 4月以降は年度替わり後のプロモーション縮小や新モデル（iPhone 17系統）への注目が高まり、5月に向けて再び供給過多が顕在化。GEOでは128GB が5/12に51,480円まで低迷。
• 業者間では、GEOが相対的に安定した高値を維持する一方、IOSYS・JANPARAはいずれも年度末の上昇幅大、春以降の下落振れ幅大。業者選択が売却タイミング同様、収益を左右する要因に。

■価格変動要因

1. 年度末・新生活需要（需給バランス）
    – 根拠：GEO 128GB平均が2/24の60,685円→3/3に62,400円へ＋2.8％上昇。卒業・就職・転勤シーズンで中古iPhone需要が増加し、在庫不足が買取価格を押し上げた。
2. モデルチェンジサイクル
    – 根拠：iPhone 17の2025年9月発表見込みに伴い「次期モデル投入前の在庫調整売り」が4月以降に顕著化。128GBのGEO平均が3月末62400円→5/12 51480円へ▲17.5％下落。
3. 為替動向
    – 根拠：2024年末～2025年初のドル高円安（USD/JPY 140→150）で新品iPhoneが高止まり、中古市場に需要シフト。2月～3月は円安ストレスで中古価格が底堅く推移したが、4月以降の円高（150→145）反動で価格上値が重くなった。
4. キャリア・小売のプロモーション
    – 根拠：2〜3月の「新生活応援キャンペーン」でトレードイン優遇が拡大、買取在庫が一時供給過多になるも、同時に買い替え需要増で買取価格が維持・上昇。4月以降はセール減少で買い手需要が萎み、買取価格が急落。

■今後の予測

• 短期（5～6月）：キャリアの夏商戦（中間決算プロモ）向けトレードイン増→供給過多継続。GEO 128GBは5/12 51,480円→6月に50,000円割れの可能性。
• 中期（7～8月）：夏休み需要の小反発とキャリア下取還元減少による在庫タイト化で、一時的に52,000～55,000円まで戻す場面あり。
• 長期（9月前後）：iPhone 17発表直後は在庫一斉売りが顕著化し、128GBは45,000円前後まで落ち込む恐れ。Proモデルとの差別化消滅による旧機種価値低減が主因。
• 為替リスク：USD/JPYが再び150円超の円安に振れれば、新品高値圧力で中古が底堅く推移（＋数％程度の上積み）。逆なら一段の下落。

■売却タイミングの提案

• 当面は「6月中旬までの売却」を推奨。予測される夏商戦前の底値（約50,000円）割れリスクを避けつつ、年度末ピークからの下落局面を早めに確定させる。
• もし「もう少し上乗せを狙う」なら、7～8月の一時反発期（夏休み直前）に売却。夏場需要による在庫逼迫で128GBは最大55,000円圏まで回復が見込める。
• もっとも高値を狙うなら「2026年2～3月の年度末需給ピーク」だが、これはiPhone 14発売から丸3年近く経過後のため、バッテリー劣化・旧機種価値下落リスクが急拡大。実質的な推奨は「初夏～夏前」の二者択一。
• 業者は「GEO」が最も高値安定。「最大限の上乗せ」を目指すなら、複数業者の見積もりを比較しつつ、上記タイミングで即売却を。