iPhone 13 Pro Max 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月18日
iPhone 13 Pro Maxの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 13 Pro Max
発売日2021-09-24
ストレージ128GB / 256GB / 512GB / 1TB
カラーグラファイト / シエラブルー / シルバー / ゴールド / アルパイングリーン
ディスプレイ6.7インチ
OSiOS 15
コネクタLightning
モデル番号3J790J/A / 3J793J/A / MLJ43J/A / MLJ53J/A / MLJ63J/A / MLJ73J/A / MLJ83J/A / MLJ93J/A / MLJA3J/A / MLJD3J/A / MLJQ3J/A / MLJT3J/A / MLJV3J/A / MLJX3J/A / MLKG3J/A / MLKH3J/A / MLKJ3J/A / MLKK3J/A / MNCU3J/A / MNCV3J/A / MNCW3J/A / MNCX3J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2025年1月中旬~7月前半)、iPhone 13 Pro Maxの業者平均買取価格は、128GBモデルで約57,000円←→約49,000円、512GBで約70,000円←→約60,000円と、2月中旬のピーク後に一貫して下落トレンド。
    └ GEOデータでは2/17週に128GBが59,400円、512GBが73,440円(1/13週比+3,000~4,000円)まで上昇。以降3月末にかけて一気に5,000~7,000円下落し、4月以降は横ばい~緩やかな下落(128GBは4/7以降54,000円→5/12以降49,500円、7月14日49,950円)。
  • データソース別では、JANPARAが一貫して低水準&動きが鈍く、GEOが最も高値。IOSYSはGEOほど高くないがGEOと同様のピーク&下落サイクルを描く。
  • 注目変化点①:2月中旬のFX(円安急進)による新機種価格上昇と、②3月末の下落急加速。

■価格変動要因

  1. 為替(円安)ショック(2025年2月)

    • 根拠:2/17週にGEOの128GBが59,400円まで上昇(1/13週比+3.5%)、512GBは+4.5%。同時期USD/JPYが約155円台に急伸(日経・為替ニュース)。
    • 分析:「新製品(iPhone 15シリーズ)輸入コスト↑→新品ステップアップ意欲低下→中古需給タイト化」で一時的な買取価格上昇を演出。
  2. 春商戦・下位モデルの値崩れ

    • 根拠:3月末(3/31週)、GEOの128GBが7,629円急落(3/24週比-7,629円)、512GBは-7,000円超。
    • 分析:3月は新生活商戦でiPhone SEやAndroid廉価機種の買い替え需要増。Apple公式の下取り強化(下取り割引キャンペーン)でiPhone 13 Pro Maxの流入が急増し、業者在庫↑→買取価格下落圧力。
  3. 新モデルへの注目シフト

    • 根拠:6月WWDCでiOS 18発表、同時にiPhone 16の噂再燃。6月下旬以降、IOSYSで128GBが一時5,000円↑。
    • 分析:次世代OS対応確認で「まだ使える」安心感から一時的なリユース需要が再燃し下落が緩和。ただ本格的な機種切替は9月のiPhone 16発売まで鈍化。
  4. 競合機種の動向

    • 根拠:1月発表のGalaxy S24 UltraはPro Maxと同等スペック・防水・6.8インチで、SIMフリー市場でシェア拡大。
    • 分析:ハイエンドAndroidが買取市場にも浸透→Apple中古への需要を一部奪い、長期的に底価格を押し下げる構図。

■今後の予測

  • 短期(~9月iPhone 16発売まで)
    • 緩やかな下落継続:4~7月の週安定圏(GEO128GBで49,500~50,000円)を維持しつつ、8月以降「iPhone 16リーク→新機種待ち」のセンチメントで再度500~1,000円級の下落。
    • 為替変動要因:円安がさらに進行すれば、2月同様の一時的価格上振れもあり得るが、需給バランス的に影響は限定的(GEOデータのような1~2週間の急騰に留まる想定)。

  • 中長期(iPhone 16発売後~年末)
    • 本格的下落フェーズ:9月iPhone 16 Pro Max発売後、9~12月にかけてさらに10~15%程度下落し、128GBは約40,000円台前半、512GBは約50,000円台半ばが年末の市場水準に。
    • ただしiOS 18対応機種の長寿命化観測から、極端な価格急落は回避され、下落幅は例年より緩やかになる可能性あり。

■売却タイミングの提案

  1. 直近~8月初旬:

    • おすすめ時期:7月中旬までに売却(GEO128GBで約49,500~50,000円の高値圏)
    • 理由:9月前の需給ピーク/iPhone 16リーク前の底堅さ(過去数週間の横ばい安定)。7月下旬以降はリーク情報で下落に転じるリスク。
  2. 為替急変対応:

    • 為替が再度円安方向へ瞬間的に振れた場合、ニュース直後の週に売却すると一時的に2~3千円程度上乗せ可能(2月の動きを踏襲)。為替チャートでUSD/JPYが154円超を記録したタイミングを要監視。
  3. 高容量モデル(512GB・1TB)は初夏に買い手が敬遠しやすいため、128GB/256GBの売却を優先

    • 根拠:512GBは倉庫スペース負担・需要限定で下落率が大きく、512GB/GEOが5月12週以降59,400円→6月以降59,400円と価格停滞。128GBは若干需要が高く、同期間で49,500円→約50,000円と底堅い。

総じて「円安ピーク後の需給ひっ迫期(2月中旬)」と「新製品リーク前の底堅い7月中旬」を押さえ、為替動向をモニタリングしつつ7月中に売り抜けるのが最も有利。