iPhone 13 Pro Max 週次買取動向レポート

■サマリー

• 直近半年（2024年12月～2025年6月）で、全容量帯・全業者で平均買取価格が概ね15～25%下落。特に128GBはGEOで62,640円→49,500円（-21%）、JANPARAで50,861円→50,703円（横ばいだが高変動幅→平均で7%下落）。
  根拠：JSONデータのGEO・JANPARA 128GB平均価格推移。
• 年末（12月）の堅調さから、新年～春にかけて大きく下落。4～5月に底打ち後、若干の安定（GEO 128GBは5～6月50,000円前後）。
  根拠：週次平均価格のタイムライン。
• 128GB帯の下落率が大きく、中大容量（256GB、512GB）は相対的に資産性が維持。1TB帯は需給が限られるため下落後も価格帯が高水準を維持（GEOで82,080円→63,360円）。
  根拠：各容量ごとのGEO平均価格の比較。

■価格変動要因

1. 新モデル発売・アップグレード需要
   • 2023年9月にiPhone 15シリーズが発売され、ユーザーの乗り換え・下取りが集中。年末商戦では15シリーズへの買い替え需要が13 Pro Maxの中古在庫を急激に増大させ、価格を押し下げ。
     根拠：一般的なAppleサイクル（毎年9月新機種）、年末以降の下取り増→12月末～1月の急落。
2. 春商戦とトレードインキャンペーン
   • 通例、1～3月はスマホキャリア・小売店が春の新生活向けプロモを実施。トレードイン優遇率引き上げで13 Pro Maxの流通量がピークに達し、1～2月にかけて買取価格が最も低下。
     根拠：1月6日～2月10日の週次データで、128GB（GEO）が62,640円→57,420円（-8%）と顕著に落ち込む動き。
3. 為替・輸入コスト
   • 2025年初頭の円安傾向（1$≒150円台）が続き、新品iPhone15/16の販売価格上昇。二次的に旧モデルの中古需要が一時的に高まり価格が小反発する局面あり（2月17日以降、GEOの1TBが75,240円→78,840円）。
     根拠：為替ニュース（2025年1月～）と2月17日週のGEO 1TB反発。

■今後の予測

• 夏季（6～8月）は入学・ボーナス商戦で13 Pro Maxの底値圏（128GB＝約48,000～50,000円）で安定しやすい。
  根拠：4～6月のデータで横ばい推移。需給の落ち着きと大型連休特需の相殺。
• WWDC（6月）、秋のiPhone 17発表（9月）を控え、6～7月にかけて二次的なプロモ（iOS 18 betaテスター向け端末需要）が生じる可能性があるが、上昇幅は小規模。
  根拠：過去WWDC前後の旧モデル一時的な需要増（iOS新機能検証用途）。
• 9月の新iPhone発売直前（8月末～9月初）は、再びトレードイン下取りが強化され、価格はさらなる下落圧力（5～10%程度）に直面。
  根拠：毎年9月前後の下取りキャンペーン激化→中古在庫過剰。

■売却タイミングの提案

• 「今（6月上旬～中旬）」に売却：128GBは約49,500～50,700円、256GBは約54,450～54,600円、512GBは約59,350～60,000円（各業者平均）。底値圏ながら、夏商戦前の需給安定で底割れリスクが最小。
  根拠：6月2日時点のGEO・IOSYS・JANPARAデータ。
• 「7月上旬」までに売却を完了：WWDC関連の僅かな反発を狙いつつ、8月以降の新型発表前の下落局面を回避。
  根拠：WWDC前の価格横ばい～小反発、9月前の旧機種大量下取り予告による在庫増リスク。
• 条件として「外箱・付属品完備」「バッテリー状態90%以上」の良品を選別すること。業者間格差が大きく、特にJANPARAは同一容量でも18,000円以上の開き（最安～最高）を叩き出すため、複数社のオンライン査定で高額提示をチェック。
  根拠：JANPARAのMIN_PRICE～MAX_PRICE幅が大きいこと（例：128GBで19,650～67,000円）。

以上から、iPhone 13 Pro Maxは“3年目の成熟期”に入り需要・供給のバランスが二極化。容量・付属品・売却時期を見極めて、夏商戦前の6～7月に集中売却するのが最適と考えます。