iPhone 13 Pro 週次買取動向レポート

■サマリー

• 価格推移：GEOの128GBモデルは2024年12月中旬の54,000円から2025年6月初旬に36,630円へ約32％下落。1TBモデルは同期間に76,680円→52,470円（約32％減）、256GB・512GBも同様に30％前後の下落を示す。
• ベンダー別特性：GEO＞IOSYS＞JANPARAの順に買取価格が高く、信頼感・流通量の違いが価格差（128GBで1万～1.5万円）を生む。
• 変化点：①年末年始（12月～1月）は円安進行下でも年末商戦・買い替え需要で底堅かったが、②2月以降は「iPhone SE（第4世代）生産開始報道」（2025年5月Webニュース）や大型Android機（Galaxy S24 Ultra：2月発売）への注目でミドルクラス中古の供給増加、③WWDC翌週（6月中旬）を境に下落が一服し、底を探る動きが見られる。

■価格変動要因

1. モデルの世代と“旬”過ぎ
   • 根拠：iPhone 13 Proは2021年9月発売で現行（iPhone 15/16世代）から2世代落ち。年初～2月にかけて新型iPhone SE報道やGalaxy新機種が相次ぎ、相対的な魅力が薄れた（IOSYS・JANPARAの128GBが2月初旬に約47,000円→44,000円へ下落）。
2. 為替動向×新機種価格
   • 根拠：2024年12月末～1月にかけて1ドル＝155円→160円の円安進行で、新品iPhone買い替えコストが上昇。中古13 Proへの需要が相対的に高まり、1月上旬のGEO・128GBは依然54,000円で堅調推移。
3. 需給と季節性
   • 根拠：春商戦（3月末～4月）のスマホ買い替えシーズンで下取り出品が増加、同時に4月発表のAndroid新機種に注目が移り、中古13 Pro全容量で4月7日時点はGEO128GB 45,360円→5月12日 39,600円へ急落。
4. iOS／機能アップデート影響の限定性
   • 根拠：WWDC（6月初旬）でiOS18.4の発表があったものの、13 Pro向け新機能はProMotion最適化等マイナーにとどまり、買替刺激には至らず。6月中旬以降も底探りの横ばい（GEO128GBは36,630円で足踏み）。

■今後の予測

• 価格底打ち：6月以降、現行世代のiPhone 16（9月発売）噂まで大きな新製品は控え目。特に夏のボーナス商戦前は供給・需要が一定し、GEO128GBで35,000円前後が下限圏と予想（過去データ：6月9日36,630円→6月16日36,630円横ばい）。
• 下落ペース鈍化要因：円高への転換懸念（対ドル133円程度への短期回復報道）と、新品価格の高止まりが中古需要を支える。
• 再び下落加速シナリオ：秋（9月）にiPhone 16/16 Pro発表→13 Proは3世代落ちとなり、11～12月にかけて128GBは30,000円割れも視野。

■売却タイミングの提案

• 推奨時期：2025年7月上旬まで
  理由1：WWDC後の底探り局面（36,000円前後）から大きく上振れは期待しにくく、夏商戦前の買い替え予算が一巡しないうちに流通量を抑えられる7月上旬が最後の“高止まり”。
  理由2：秋モデル発表リリース（9月）前に流動性を確保し、3世代落ちによる一段安を回避。
• 条件設定：
  ・容量別なら1TB≫512GB＞256GB＞128GBの順に高値維持。特に1TBは6月以降も約52,000円で堅調（GEOデータ）。余裕があれば大容量を優先。
  ・買取店はGEOを選ぶ（同容量比で常に1～1.5万円高）。信頼実店舗の値崩れリスク低減にも寄与。

――以上の分析は、各週次買取価格推移データおよび「iPhone SE第4世代生産開始報道」「為替動向」「WWDC発表内容」などの最新時事情報を根拠にした独自示唆です。