iPhone 13 Pro 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年5月13日
iPhone 13 Proの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 13 Pro
発売日2021-09-24
ストレージ128GB / 256GB / 512GB / 1TB
カラーゴールド / アルパイングリーン / グラファイト / シルバー / シエラブルー
ディスプレイ6.1インチ
OSiOS 15
コネクタLightning
モデル番号3J864J/A / 3K556J/A / MLUE3J/A / MLUF3J/A / MLUH3J/A / MLUK3J/A / MLUN3J/A / MLUP3J/A / MLUQ3J/A / MLUU3J/A / MLUV3J/A / MLUW3J/A / MLUY3J/A / MLV03J/A / MLV13J/A / MLV33J/A / MLV43J/A / MLV73J/A / MNDX3J/A / MNDY3J/A / MNE03J/A / MNE13J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近6カ月(2024年11月~2025年5月)で、128GBモデルの平均買取価格はGEOが54,000円→39,600円(約‐26.7%)、IOSYSが52,490円→41,059円(約‐21.8%)、JANPARAが43,487円→41,059円(約‐5.6%)と顕著に下落。特に大手チェーン(GEO, IOSYS)は需給過剰により急激に値を崩している。(データ参照)
  • 1TBモデルは当初GEOで76,680円前後と高水準を維持したものの、5月には54,450円まで約‐29%下落。大容量は根強いプロユーザー需要で相対的に底堅さを見せつつも、最新モデルへの乗り換え増加で大幅下落中。(データ参照)
  • 低容量モデルほど値崩れが早く(128GB>256GB>512GB>1TBの順)、1TBは最も緩やかな値下がり。中古市場の“高容量偏重”が顕在化している。
  • 2024年9月のiPhone 15シリーズ発表以降、買取市場には新型発売後のトレードイン流入が継続。加えて2025年2月のiOS17.4不具合(バッテリー持続時間が短くなる報告、Apple公式改善対応)や同年6月に控えたiPhone SE6発売予想が、13 Proの中古需要を冷やしている。(時事情報参照)

■価格変動要因

  1. 新機種投入による“供給増+需要先食い”
    • 2024年9月発表のiPhone 15/15 Proは機能強化(ダイナミックアイランド拡張、カメラ性能向上)でプロ向けも移行が加速。以降、13 Proの店頭下取り台数が急増し、11~12月の在庫過剰感→1~2月の買取価格急落を招いた。(GEO:128GBは54,000円水平推移後、1月から下落開始)
  2. OSアップデート不具合のネガ影響
    • 2025年2月リリースのiOS 17.4で一部13 Proユーザー報告の「バッテリー消費増」「カメラ不具合」は、リセール時のコンディション査定厳格化を促進。査定落ち・買取下限引き上げ要因となり、2~3月にかけてIOSYSやGEOで平均価格が1,000~2,000円程度追加で下がった。(IOSYS:128GBは2月3日47,961円→3月3日44,548円)
  3. 為替・マクロ経済環境
    • 円は昨秋の1USD=160円台から年央に向けて145円前後まで回復。円高傾向は新型輸入価格を抑制し、日本国内の新モデル価格がやや下がる一方、旧機種のリセール価値は比較的下支えされるが、同時に“新機種が安く買える”と判断したユーザー流出にも寄与。全体的には新製品優先購買を後押しし、中古市場の需給バランス悪化を招いた。

■今後の予測

  • 2025年6月のiPhone SE6投入に伴うエントリーユーザーの買い替え需要は限定的ながら、13 Proの価格下落圧力を継続的に掛ける。特に128GB/256GBは季節需給の谷(夏前)で底値圏に向かう公算が大きい。
  • 一方、プロ向け大容量(1TB)は、比較的手放しにくい“クリエイター・業務利用”層が残存し、9~12月のiOS17.5/18アップデートで新機能が13 Proでもサポートされる見込みから、下落幅は緩和。6月時点でGEOなら60,000円台、IOSYSなら65,000円台で下げ止まりの兆しがある。
  • 2025年9月のiPhone 16シリーズ発表前後では、トレードインがピークに達し再び需給過剰→最大‐30%程度の一時的急落が予想されるため、8月末頃が一旦の“最終売り時”となる可能性が高い。

■売却タイミングの提案

  1. 価格底打ち前の「夏前(6~7月)」
    • 6月~7月はSE6発売直後でトレードイン商戦がまだ本格化せず、iOS18のベータ提供前。かつ夏商戦需要で下取りキャンペーンが各社活発化する時期。GEO/IOSYSでは128GBで約40,000円、1TBで約60,000円と、底値圏より5~10%高い水準が狙える。(データ推移+時事カレンダー参照)
  2. 取引先は「GEO優先、容量は1TB」
    • GEOは他社に比べ買取価格下限(MIN_PRICE)が高水準かつ安定的。1TBモデルは最も値崩れリスクが低く、下落幅も約20%に留まる。プロユースの証明(撮影サンプル写真、PRORAW利用履歴提示など)でプレミア査定を引き出しやすい。
  3. リスク回避で「iOSメジャーアップデート前」
    • 次期iOS18リリース(例年9月前)前の7月中旬までに売却。大きなOS対応機能追加後は13 Proの相対的価値がさらに低下し、査定条件が厳格化。

以上のように、「iPhone 13 Pro」は既に熟成期に入っており、夏前のタイミングでプロニーズをアピールしながら大手チェーンに売却するのが最善と考えられます。