iPhone 13 Pro 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年5月12日
iPhone 13 Proの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 13 Pro |
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発売日 | 2021-09-24 |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB |
カラー | ゴールド / アルパイングリーン / グラファイト / シルバー / シエラブルー |
ディスプレイ | 6.1インチ |
OS | iOS 15 |
コネクタ | Lightning |
モデル番号 | 3J864J/A / 3K556J/A / MLUE3J/A / MLUF3J/A / MLUH3J/A / MLUK3J/A / MLUN3J/A / MLUP3J/A / MLUQ3J/A / MLUU3J/A / MLUV3J/A / MLUW3J/A / MLUY3J/A / MLV03J/A / MLV13J/A / MLV33J/A / MLV43J/A / MLV73J/A / MNDX3J/A / MNDY3J/A / MNE03J/A / MNE13J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 価格推移:
- GEO(店舗系最大手)の128GBモデルは2024年11月~2025年1月に54,000円前後でほぼ横ばいだったが、1月下旬以降に緩やかに下落し、2025年5月第2週には39,600円(‐26.7%)まで低下。
- 同じくGEOの1TBは76,680円→54,450円(‐29.0%)、256GBは60,480円→45,540円(‐24.7%)、512GBは68,040円→49,500円(‐27.2%)といずれも2割強の下落。
- IOSYSやJANPARAなど通販系はGEOよりも変動幅が大きく、特にJANPARAは16GB~1TBまで一貫してGEO比20~30%安いのが特徴。
- 市場の特徴:
- 2024年秋のiPhone 15/16シリーズ発表後、一時的な下落圧力を跳ね返して価格横ばいが続いたが(“新モデル直後”でも需給は均衡)、年明け以降は一斉放出→需給過多で中古相場が下振れ。
- 容量が大きいほど投入台数も多く、下落率が高い傾向(1TB:‐29.0%、128GB:‐26.7%)。
- 注目点:
- 5月に入ってようやく下落幅が鈍化。月末にかけて新生活やゴールデンウィーク需要の再燃が観測され、底打ちの兆し。
- 通販系最大手IOSYSは「最小価格+最大価格」の振れ幅が大きく、買取交渉次第で5,000~10,000円の上乗せ余地あり。
■価格変動要因
新モデル発表サイクル
- 根拠:Appleは例年9月に新機種を投入。2024年9月のiPhone 15/16シリーズ発表後、11~12月はGEOで価格が横ばい(128GB:54,000円)だったものの、年明け以降「旧モデル一掃の売り」が本格化。
- 示唆:新モデル後の「第一弾下落」は12月のボーナス商戦で吸収されたが、年末年始のキャリア下取りキャンペーンや家電量販のまとめ売りが1~2月にかけ価格を押し下げた。
旧正月~決算期の放出
- 根拠:中国系パーツメーカーの新春休暇(1月末~2月初旬)明けに、企業在庫・法人レンタル機のまとめ放出が増加。2月3週以降のGEO128GB下落(47,463円→45,360円→45,360円)が顕著。
- 示唆:業者間オークションへの流通増が中古相場を一段低くし、需給バランス崩れによる一過性の下落。
為替・マクロ要因
- 根拠:2024年末から2025年初にかけて円高が進行(1USD=152→136円前後)し、日本国内で新品iPhone価格が相対的に安く。新品需要の一部が中古から新品へシフトし、“中古放出→価格下落”の連鎖。
- 示唆:為替が中古市場にも波及し、新品優先消費が進むと中古の買取量増→価格下押しにつながる。
OSサポート寿命と性能訴求力
- 根拠:WWDC24でiOS 18を発表予定。A15 Bionic世代機の一部機能制限が予告されており、「将来的なサポート低下」を懸念して買い替え/売却が促進。
- 示唆:ソフトウェア寿命の観点から、サポート終了予測が早いモデルほど需給が緩みやすい。
■今後の予測
- 短期(~2025年6月末)
- 転売在庫の底打ち:5月以降、新生活掘り起こし需要と円安戻し(136→138円程度)を受け、流通量の増加ペース鈍化。GEO128GBは40,000円前後で下げ止まりを想定。
- 中期(6月~9月)
- WWDC24後のiOS 18正式リリース(6月)に伴う「最後の機能強化」→中古買い支え一時的に緩やか。だが9月のiPhone 17発表前には再び「旧モデルの駆け込み売り」が予想され、8月末にかけて5~10%の下押しリスク。
- 長期(~2025年内)
- iPhone 13 Proは2023年発売モデルで、サポートは最長2027年秋まで。機能的にはProMotionやLiDAR搭載の希少モデルとして一定の底値需要が維持されるが、「リセールバリューの天井」は既に超過。2025年末までに概ね‐40%前後で安定化と予測。
■売却タイミングの提案
今すぐ(~6月上旬)売却推奨
- 根拠:5月第2週以降、GEO128GBが39,600円まで下落。週次下げ幅が鈍化しており、6月第1週のiOS 18リリース前に「機能劣後懸念」を払拭できるタイミング。
- 方法:IOSYSに持ち込み、最小価格(30,000円)ではなく「交渉余地のある平均値5%上乗せ」を狙う。1TBモデルなら平均71,500円→約75,000円を目指せる。
容量別メリット活用
- 128GB/256GB:GEOの最低保証(48,000円/53,760円)を下回り始めたJANPARAを避け、GEO一択。特に128GBは底値需要を喚起しやすく、GEOの高値層(60,000円)を狙いに行く。
- 1TB/512GB:大容量は依然としてスマホゲーマーや動画クリエイターなど“底堅い需要”が残るため、最大値狙いで「高額買取+キャンペーン併用」(キャリア下取り)を組み合わせるのが有効。
避けるべきタイミング
- iPhone 17発表前(8月中旬~9月上旬):旧世代一斉放出による需給過多で底値割れリスク大。可能な限りこの期間を避け、売却済み段階に置くこと。
以上を踏まえ、iPhone 13 Proは「2025年6月上旬までの売却」がもっとも有利。特に年明け以降の大幅下落を乗り越え、底打ちと新OSリリースを受けて需給均衡が見込まれる今が「売り抜けの最後のチャンス」と言えます。