iPhone 12 Pro Max 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年5月23日
iPhone 12 Pro Maxの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 12 Pro Max
発売日2020-11-13
ストレージ128GB / 256GB / 512GB
カラーパシフィックブルー / グラファイト / シルバー / ゴールド
ディスプレイ6.7インチ
OSiOS 14
コネクタLightning
モデル番号3H440J/A / MGCU3J/A / MGCV3J/A / MGCW3J/A / MGCX3J/A / MGCY3J/A / MGD03J/A / MGD13J/A / MGD23J/A / MGD33J/A / MGD43J/A / MGD53J/A / MGD63J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 価格推移のフェーズ分け
    ・2024年11月〜2025年2月:「横ばいから緩やかな下落」期
    – GEOデータ(128GB)は11/18週50220円→2/10週46035円(約8%下落)
    – IOSYS・JANPARAも同様に緩やかに下落
    ・2025年3月以降:「下落幅拡大」期
    – GEO(128GB)は3/3週44550円→4/21週35775円(約20%下落)
    – IOSYS・JANPARA間で足並みを揃え、全容量で急落
  • 市場の特徴
    – 大容量モデル(512GB)は3月以降も比較的下落幅が小さく、512GBのGEO平均は3/3週62235円の高値を維持
    – 小容量(128GB)の価格下落が最も顕著で、市場からの需要縮小が透ける
  • 注目すべき変化点
    – 2025年2月下旬以降、週次で下落率が加速。特に新年度需要入り前の3月中旬から「放出→在庫過多」サイクルに突入

■価格変動要因

  1. 新モデルサイクルの影響
    – 根拠データ:2024年9月発売のiPhone 15/15 Proに続き、2025年夏〜秋にiPhone 15S/16世代リリースが濃厚との業界報道(時事情報)。
    – 示唆:旧モデルの“手放し”が2月以降加速し、特に3月は「待機需要」と「売り急ぎ」が合わさり中古価格を押し下げ。
  2. OSサポート寿命への懸念
    – 根拠ニュース:AppleはWWDC25(6月)でiOS 18対応機種を発表予定。噂段階ながら、iPhone 12シリーズが対象外になる見込み。
    – 示唆:サポート切れ懸念から買い控えが顕在化。特に128GBの安値買い需要が縮小し、下落幅を拡大させた。
  3. 為替/マクロ経済の動向
    – 根拠ニュース:2025年Q1にかけて円高傾向(USD/JPY 1 $=145円→135円前後への推移)。
    – 示唆:円高で新品iPhoneの国内販売価格が下がり、中古との差が縮小。中古買取価格も連動して下落圧力を強めた。
  4. 競合製品の深化
    – iPhone 13/14 Pro Maxの完成度向上とセールプロモーション、Androidハイエンド(Samsung Galaxy S24など)の値下げ攻勢により、6世代前の12 Pro Maxは相対的に魅力度を喪失。

■今後の予測

  1. 短中期(〜夏まで)
    – 3〜4月の急落が一巡し、5〜6月は「底打ち探り」の小幅上下に移行。
    – ただしWWDC25のiOS 18非対応確定→さらなる買い控え、6月末までに5〜10%の追加下落リスク。
  2. 中長期(秋以降)
    – 9月の新iPhone発表シーズンで再度大規模な放出局面入り→中古価格は更に15〜20%の下落予測。
    – 為替が円安に振れた場合、新品が高くなるため相対的に中古需要が一時的に回復する可能性もあるが、OSサポート終了後は回復幅小さい。
  3. 外部要因
    – Appleの下取りプログラム強化(時事:Trade-inボーナス拡大キャンペーン実施中)は、流通量増→価格下落圧力加速要因。
    – 世界的な景気減速・金利高止まり→中古スマホ需要抑制、価格の底堅さは限定的。

■売却タイミングの提案

  1. 最適期:2025年6月上旬まで
    – 理由①:iOS 18の対応機種発表(WWDC25)前に“サポート死亡”懸念が顕在化する前の売却が最も価格が高い。
    – 理由②:6月末以降は新モデル噂・下取り強化で再度放出が加速し、最安期を迎えるリスク大。
  2. モデル別戦略
    – 512GB:他容量に比べ下落幅が小さく、GEO平均62235円の高止まり例も見られるため、大容量から放出すると高リターン。
    – 128GB・256GB:流動性が高い一方で価格下落率も大きいため、早めの売却が必須。
  3. 買取チャネル選定
    – GEO系買取店:平均買取額が最も高く安定(例:2025/3/3週128GB=44550円)
    – 大手キャリア下取り:下取りプログラムのボーナスが時期により上振れするため、「下取りボーナス+買取二重取り」キャンペーン情報を活用
  4. 具体的アクション
    – 5月中旬〜6月上旬にかけて、主要買取店で一括査定依頼し、「iOS 18除外」情報前の駆け込み売却を実行
    – 併せて春の大型連休後の在庫余剰を狙い、買取店間での価格競争を促す

以上のように、「iPhone 12 Pro Max」は2025年春以降に価格下落フェーズが進行中。OSサポートの瀬戸際、為替メリット終息、次期新モデルサイクル到来という三重苦を前に、6月上旬までに特に512GBモデルを中心に売却する戦略を強く推奨します。