iPhone 12 Pro 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月18日
iPhone 12 Proの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 12 Pro
発売日2020-10-23
ストレージ128GB / 256GB / 512GB
カラーグラファイト / ゴールド / シルバー / パシフィックブルー
ディスプレイ6.1インチ
OSiOS 14
コネクタLightning
モデル番号3H549J/A / 3H551J/A / MGM53J/A / MGM63J/A / MGM73J/A / MGM83J/A / MGM93J/A / MGMA3J/A / MGMC3J/A / MGMD3J/A / MGMF3J/A / MGMG3J/A / MGMH3J/A / MGMJ3J/A / NGM83J/A / NGM93J/A / NGMD3J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近(2025年1月〜7月)の平均買取価格推移
    ・全容量・全業者平均で、2025年2月中旬頃に128GB:約37,000円、256GB:約41,200円、512GB:約50,600円のピークを記録。以降、3月以降は下落トレンドに転じ、6月中旬には128GB:約23,000円、256GB:約28,800円、512GB:約32,200円まで約35%前後の下落を確認。7月上旬にかけてわずかな反発(+2~5%)
  • 市場特徴
    ・容量が小さいほど下落幅が大きく、128GBは37%減、512GBは36%減とほぼ同水準ものの、容量大のほうが下落の底打ちがやや早い。
    ・GEOは価格改定が遅く安定感がある反面、下落幅も大きい。IOSYSは機敏に動き、下落後に在庫調整的な反発局面を作っている。JANPARAは一貫して横ばい気味の底値更新。
  • 注目すべき変化点
    ・2025年2月第3週:すべての容量で短期ピーク(企業決算期後の流通急増前の需給タイト化?)
    ・3月以降:年度末の企業・教育機関入れ替え廃棄→供給急増と、WWDC(6月)におけるiOS19対応外機種の噂→トレードイン供給増で急落。

(根拠:JSONデータ・週次AVG_PRICE)

■価格変動要因
1.新モデルサイクルとOSサポート切れ噂

  • iPhone 16 Pro(2024年9月)後の“次”となるiPhone17の噂がWWDC(6月)前から出始め、iPhone12 ProはiOS19でサポート外候補として取り沙汰。所有者の早期売却促進が中古市場供給を過多にし、3月以降価格下落を加速。
    (根拠:3月〜6月にかけて全容量でAVG_PRICEが35%前後下落)

2.年度末の大型入れ替え需給

  • 3月末〜4月にかけ、法人・教育機関の携帯リース終了・一斉更新による中古流入急増。供給超過局面が3月以降の下落局面とほぼ重なる。
    (根拠:2月第3週ピーク→3月第1週から急落、法人需給サイクルと合致)

3.為替・新機種価格上昇→二次需要の反動

  • 円安進行でiPhone15/16の新品実売価格が上昇。年明け〜2月は中古への引きが強まり価格を下支えしたが、円安が一服した3月以降は新品シェア回復→中古需要が鈍化。
    (根拠:1月〜2月は下落せず横ばい→為替ニュースによる新機種高値報道タイミングと重複)

4.ストレージ別人気の違い

  • 512GBモデルは「写真・動画用途+Pro機能」を求める層に根強い需要があり、128GBに比べ下落底打ちがやや早い。128GBは廉価モデルと差別化が薄れ、中古シェアが飽和しやすい。
    (根拠:2月中旬~6月中旬での下落率比較:128GB 37% vs 512GB 36%だが、3月末以降の底値反発局面は512GBのほうが強い)

■今後の予測
1.短期(〜9月)

  • 7月の軽い反発は「夏のボーナスシーズン買い」と「IOSYS在庫調整」の影響と推測。だがWWDC’25(6月実施)後のiOS19対応発表が公式化すると再び下落圧力が強まる見込み。9月のiPhone17発表前に、128GBは20,000円割れ、512GBは30,000円割れの可能性。
    (根拠:過去データのWWDC前後相場と、今夏のiOS19サポート機種発表シナリオ)

2.中長期(年末〜2026年)

  • 発売から5年超(2025年10月で5周年)を迎え、iOSサポート終了噂が定着。端末としての魅力が大幅に低下、リセールバリューは一層萎む。加えてiPhone SE第4世代や14/15の下位機種が新品価格を引き下げ、中古12 Proは完全にニッチに。年末には全容量で2万円前後に集約。
    (根拠:iPhone 6/6s世代のサポート終了後の中古相場推移と類推)

3.為替影響

  • 円安が再度進行すれば中古に底支えが入る可能性もあるが、為替は短期的。長期では機種老朽化要因が強い。

■売却タイミングの提案
1.最適タイミング:2025年7月末〜8月中旬

  • 7月上旬~中旬の反発が確認できており(GEO 128GB≈23.3千円、512GB≈32.4千円)、iOS19サポート外正式発表前の“駆け込み需要”期。
  • 8月に入ると次期モデル噂本格化、業者の在庫調整セールが始まり、価格は再下落しやすい。

2.売却条件の工夫

  • 容量大(512GB)は買取業者間で価格差が大きい(GEO≈32千円、IOSYS≈34.8千円、JANPARA≈35千円)。査定前にJANPARAで相見積もりを推奨。
  • 小キズ・バッテリー劣化(最大80%以上)などマイナス要因がある場合は、相場反発局面を狙わず早期売却して劣化ペナルティを最小化。

3.売り分け戦略

  • 128GB/256GBは需要減速が早いため、反発が見えた直後(7月20日頃)に素早く売り切り。特に128GBは一層の下落リスクが高い。
  • 512GBは年内まで持ちつつ、年末商戦時のボーナス需要で小反発を狙うのも一手。ただしiOSサポート外正式化以降は需給一変するため、見極めは慎重に。

(以上、JSONデータおよび「WWDCでのiOS19対応発表」「年度末法人入れ替え」「円安ニュース」「iPhone17発売サイクル」の時事要素を統合)