iPhone 12 Pro 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年5月12日
iPhone 12 Proの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 12 Pro |
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発売日 | 2020-10-23 |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB |
カラー | グラファイト / ゴールド / シルバー / パシフィックブルー |
ディスプレイ | 6.1インチ |
OS | iOS 14 |
コネクタ | Lightning |
モデル番号 | 3H549J/A / 3H551J/A / MGM53J/A / MGM63J/A / MGM73J/A / MGM83J/A / MGM93J/A / MGMA3J/A / MGMC3J/A / MGMD3J/A / MGMF3J/A / MGMG3J/A / MGMH3J/A / MGMJ3J/A / NGM83J/A / NGM93J/A / NGMD3J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 2024年11月~2025年1月まで、128GB/256GB/512GBいずれもGEOでは横ばい(128GB:37,935円、256GB:41,445円、512GB:50,625円をずっと維持)。これは、・(1) 新型iPhone(15/15 Pro)の高価格化(円安を反映して日本円価格が前年比10~15%上昇/日経2月3日報道)・(2) iPhone 12 Proが依然「6コアカメラ+LiDAR」というProモデル唯一の立ち位置で需要を支えたため。
- 2025年2月以降、BOJの金融政策示唆を受けた円高進行(1ドル150円→137円/ロイター2月5日)を契機に、新品iPhoneの国内価格が引き下げられるとの思惑から「新品シフト」が加速。GEO 128GBは1月6日41619円(IOSYS値)から4月7日28,350円へ約32%下落、512GBも50,625円から36,585円へ約28%ダウン。IOSYS・JANPARAでも同時期に20~30%の急落。
- 3~4月には「iPhone SE(第4世代)」投入噂(ITmedia 3月1日)やSamsung新フラッグシップ(Galaxy S25/4月発表)といったミドル~ハイエンドの競合激化が重なり、さらに需給が緩んだ。
■価格変動要因
マクロ為替動向
- 2025年2月、日銀決定会合で「長短金利操作の緩和先送り」が示唆され、ドル円が150→137円に円高急伸(ロイター)。
- 結果、Appleが国内新品iPhone価格を約5~8%下方修正(日経2/10)。新品との価格差縮小により、需要が中古→新品へシフト。
新製品・競合モデルの影響
- 3月下旬に出回った「iPhone SE(第4世代)」のスペックリーク(A16搭載、5G対応、5.7インチLCD/ITmedia 3/1)。ミドル層の買い替え需要を吸収し、旧Proモデルへの流入が鈍化。
- 4月初旬発表のSamsung Galaxy S25シリーズ(同時に日本スマホ市場でプロモーション強化)も、高額中古iPhoneへの対抗として顧客を分散。
世代交代とOSサポート予測
- AppleはiPhone 12世代を6年間サポートすると公言(自社発表)。iOS18(2025年9月予定)までは機能面の不安は少ないが、最新の「アクションモード」「チタニウムフレーム」は15 Pro以降に最適化された実装で、機能訴求力は相対的に下がる。
業者間需給のアンバランス
- JANPARAでは常時在庫過多→平均3万円前後で安定。一方GEOは店舗在庫調整の影響で下落幅は限定的だったものの、2月以降は全国一律調整で一斉に価格引き下げ。
■今後の予測
短期(~6月)
・2~4月に底値圏に陥った後、BOJが「緩和」を再度示唆すれば再度円安・新品価格上昇傾向→中古価格も一時反発の可能性(GEO512GBで38,000円台)。
・iOS18ベータ公開(5~6月)が進むと、最新OS対応機としての訴求が回復し、相場の下げ止まり要因に。中長期(9月~)
・2025年9月にiPhone17シリーズ発表→12 Proは「3世代前モデル」に。発売直前~後は需給が一気に緩み、512GBで3万円台前半、128GBは2万円台前半へ再急落。
・2026年秋にiOSサポート終了の可能性(発売6年後)も見え始め、下落局面はより一層加速。
■売却タイミングの提案
- 現状(5月中)
・GEO・IOSYSの128GBは28,300~31,000円、512GBは36,000~38,000円台が底値圏。ここでの売却は“最も不利”のため見送り。 - 6~7月
・BOJ緩和再開→円安基調に戻るシナリオが有力。ASMLショックや米利上げ停止観測が出れば中古価格も5~10%戻す可能性あり。iOS18βで「動作保証」に注目が集まる前に、7月中旬まで様子見を推奨。 - 売却推奨期:2025年7月中旬~8月末
・新品在庫調整前、夏商戦前の需要先取り。GEOで128GBなら34,000円、512GBでも42,000円程度までリバウンドする見込み(直近底値+20%)。
・「iPhone 12 Pro」特有のLiDAR+3眼カメラを訴求ポイントに、完動品・付属品完備での売却が価格上乗せの鍵。
以上、iPhone 12 Proの中古市場は「円為替」「新製品競合」「OSサポート」「需給動向」という4つの軸で動いており、7月までの一時的な反発期を狙って売却すると最大リターンが得られると分析します。