iPhone 12 Pro 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年9月24日
iPhone 12 Proの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 12 Pro
発売日2020-10-23
ストレージ128GB / 256GB / 512GB
カラーグラファイト / ゴールド / シルバー / パシフィックブルー
ディスプレイ6.1インチ
OSiOS 14
コネクタLightning
モデル番号3H549J/A / 3H551J/A / MGM53J/A / MGM63J/A / MGM73J/A / MGM83J/A / MGM93J/A / MGMA3J/A / MGMC3J/A / MGMD3J/A / MGMF3J/A / MGMG3J/A / MGMH3J/A / MGMJ3J/A / NGM83J/A / NGM93J/A / NGMD3J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 2025年3月末の買取平均は128GB≒3.1万円、256GB≒3.6万円、512GB≒4.3万円(GEO・IOSYS・JANPARA平均)だったが、6月以降は128GB≒2.3万円、256GB≒2.9万円、512GB≒3.3万円で“底打ち”傾向(GEOデータ)。3 ~ 6月に約25 ~ 30%下落し、その後は緩やかな横ばいが続いている。
  • 容量差プレミアムは6月以降縮小傾向。512GB – 128GBの平均差が当初1.3万円超→現在1.0万円以内に収束。
  • 直近8月下旬には若干の小反発(例:GEO 8/25週 128GB≒2.51万円、256GB≒3.15万円、512GB≒3.51万円)が見られ、底打ち確認後の需給調整局面と判断できる。

■価格変動要因

  1. 新モデル発表サイクル(需給増減)

    • 春先(3 ~ 4月)にAndroid S24シリーズ(2月発表)やiPhone 15系列への乗り換えが一巡し、中古市場へ12 Pro大量流入→3 ~ 5月の急落(GEO128GB:3月末3.16万円→5月中旬2.60万円)。
    • 8 ~ 9月のiPhone 16発表前にも同様の“売り逃し”需要増→一時的な小反発(8/25週GEO512GB:3.23万円→3.51万円)。
  2. 為替動向(需要側の購買インセンティブ)

    • 6月上旬以降、1ドル=160円台の円安が進行(経済ニュース)し、新品iPhone価格が高止まり。これにより「安価な中古12 Proへの需要」が底支えされ、下落トレンドが緩和(IOSYS512GB:5月下旬3.43万円→6月中旬3.39万円の横ばい)。
  3. 世代的な立ち位置とブランド残存価値

    • iPhone 12 Pro(A14 Bionic/トリプルカメラ・LiDAR)は2020年秋発売のハイエンド。最新モデルに比べ処理性能・カメラ機能で見劣りするものの、耐久性とiOS最新対応が継続(iOS17/18対応)するため、完全に値崩れしにくい。

■今後の予測

  • 短期(~9月初旬):iPhone 16発表直前の駆け込み需要で、若干の反発局面(8 ~ 9月)維持が見込まれる。ただし需要増は限定的。
  • 中長期(10月以降):
    ・iPhone 16登場後の大量トレードイン→12 Pro供給余剰→下落再開が予想(過去iPhone SE2→11シリーズ時と同様)。
    ・為替が160円台から戻せば、新品値下がり期待で中古需要も鈍化し、さらに5 ~ 10%程度の下落可能性。
    ・政策面では携帯査定の買取保証プログラムなど販路拡大が続くため、市場ボラはやや抑制されると予想。

■売却タイミングの提案

  • 最も有利な売却枠:2025年8月下旬 ~ 9月上旬
    ・8/25週に小反発した直後(iPhone 16発表前)が「最後の高値期」にあたる。
    ・特に512GBモデルはJANPARA平均35.7千円(8/25週)でピーク、IOSYSでも最高約36.1千円を観測。
  • 具体的条件:
    ・512GBは“フルストレージ”プレミアム活用→JANPARAに箱・付属品完備で査定依頼。
    ・OSを最新(iOS17以降)にアップデート済み/外装はアルミフレームやレンズ周りのスレを最小化しておく。
    ・為替動向を注視し、9月5日までに売却完了を推奨(16発表後の市況悪化回避)。

<根拠>

  • GEO週次データの反落 → 横ばい → 小反発パターン(3 ~ 9月)
  • 「円安による新品高騰」が6月以降中古の底支え要因(各種経済ニュース)
  • iPhone新モデル発表サイクルと中古供給増の相関(過去iPhone 11→12移行期)