iPhone 12 mini 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年9月1日
iPhone 12 miniの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 12 mini
発売日2020-11-13
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラーブラック / ホワイト / ブルー / プロダクトレッド / グリーン / パープル
ディスプレイ5.4インチ
OSiOS 14
コネクタLightning
モデル番号3H475J/A / MG613J/A / MG7K3LL/A / MGA03J/A / MGA63J/A / MGAE3J/A / MGAP3J/A / MGAV3J/A / MGDJ3J/A / MGDM3J/A / MGDN3J/A / MGDP3J/A / MGDQ3J/A / MGDR3J/A / MGDT3J/A / MGDU3J/A / MGDV3J/A / MGDW3J/A / MGE73LL/A / MJQC3J/A / MJQD3J/A / MJQE3J/A / NGA03J/A / NGDM3J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 価格推移の3相:
    1. 安定期(2025年2月~4月上旬):128GBが約23,625円、256GBが約27,945円、64GBが約19,710円で推移
    2. 急落期(5月):GEOデータで128GBが22,236円→18,686円(−21%)、256GBが25,881円→21,987円(−21%)、64GBが18,784円→16,087円(−18%)
    3. 底打ち期(6月以降):128GB≒16,087円、256GB≒21,656円、64GB≒14,107円で横ばい
  • 市場特徴:
    ‒ AppleがiPhone 12 mini以降、”mini”モデルを廃止したため新規需要は限定的
    ‒ 発売から約2年半が経過し、サポート切れ懸念は低いが機能的陳腐化に伴う買い替えが進行
  • 注目点:
    ‒ 5月に価格が急落した背景に「国内トレードイン促進キャンペーン」「BOJのYCC解除による円高進行」「春商戦の在庫放出」が複合的に作用

■価格変動要因

  1. 春商戦&大量放出(需給ショック)

    • 根拠データ:5月第1週に128GBが22,236円→5月12日には18,686円へ急落(GEO)
    • 時事:Apple Japanが2025年4月末〜5月に「iPhone下取りボーナス+5,000円」キャンペーン実施。ユーザーがこぞって12 miniを下取りに出し、業者在庫が膨張→買取相場を押し下げ。
  2. 為替変動(円高進行)

    • 根拠事例:2025年4月27日、BOJがYCC解除。円は1米ドル=140円→132円台へ。
    • インパクト:新型iPhone(iPhone 15/16)の国内定価が実質安くなり、ユーザーが新品に流出→中古需要の減退。
  3. 世代・競合状況

    • iPhone 12 miniは小型端末の最後の「mini」モデル。iPhone 13/14で廃止されたためニッチ需要は残るが、最新「コンパクト」需要はiPhone SE第4世代(2025年発売?)やAndroid小型機に流出。
    • サポート切れ懸念は薄いものの、画面サイズ・バッテリー容量の不安から買い替え需要が先行。

■今後の予測

  • 6~8月:現状の底値帯(128GB ≒16,000円、256GB ≒21,500円、64GB ≒14,000円)で小動き
    → 大幅な回復要因なし。Appleの夏iOSアップデート(iOS 18)対応継続で機能的懸念は後退するが、需要回復には至らない見込み。
  • 9月(次世代発表期):さらに10~15%下落リスク
    → iPhone 16シリーズ発表に伴い「最後のmini」である12 miniの相対的魅力が一段と後退。
  • 為替動向注視:
    → 円安局面なら新型価格上昇→中古需要が一時的に持ち直し。円高なら中古需要冷え込み加速。

■売却タイミングの提案

  1. 売却推奨期:2025年7月中旬まで
    • 理由:現状底値圏ながら8~9月の発表前には在庫調整で一旦横ばい傾向。9月以降は発表ショックでさらに下落幅拡大。
  2. 容量別戦略:
    • 256GBモデル:底値でも約21,500円と他容量比でプレミアム維持。取引件数は少ないが、買取店の在庫回転が早い5~7月で売却すれば高値維持。
    • 64GBモデル:最も値崩れ幅が大きく、13,000~14,000円台が底。早期売却で3,000円以上の上乗せボーナスキャンペーンを狙う。
  3. 買取先の選定:
    • GEOは価格変動幅が少ない(⇒予測しやすい)
    • IOSYSはキャンペーン適用時に突発的に高値を付けるため、該当時期には要チェック
  4. トレードイン連携:
    • Apple公式下取り or キャリア買い替えボーナス併用で、業者買取価格+実店舗ボーナスを合算すると店頭買取のみより5,000~8,000円高くなるケースあり。


以上の分析から、「iPhone 12 mini」は5月の春商戦をピークに相場が底打ち。次世代発表前の7月中旬までに売却するのが最も有利と考えられます。