iPhone 12 mini 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月2日
iPhone 12 miniの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 12 mini
発売日2020-11-13
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラーブラック / ホワイト / ブルー / プロダクトレッド / グリーン / パープル
ディスプレイ5.4インチ
OSiOS 14
コネクタLightning
モデル番号3H475J/A / MG613J/A / MG7K3LL/A / MGA03J/A / MGA63J/A / MGAE3J/A / MGAP3J/A / MGAV3J/A / MGDJ3J/A / MGDM3J/A / MGDN3J/A / MGDP3J/A / MGDQ3J/A / MGDR3J/A / MGDT3J/A / MGDU3J/A / MGDV3J/A / MGDW3J/A / MGE73LL/A / MJQC3J/A / MJQD3J/A / MJQE3J/A / NGA03J/A / NGDM3J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(’24年12月末~’25年6月末)の128GBモデル平均買取価格は約23,600円から16,100円へ約32%下落。256GBも28,000円→21,600円(▲23%)、64GBは20,100円→14,100円(▲30%)と同様に大きく下落している(GEOデータ)。
  • 1~2月はGEO・IOSYSともに底堅く推移したものの、3月以降はJANパラの相場も含め全社で右肩下がり。一時的な反発も見られた2月中旬(iPhone SE(第4世代)発表時)以降、回復傾向はほぼ消失した。
  • Appleが「miniシリーズ」をiPhone12で事実上終了(iPhone13以降mini廃止)したことと、4月の新iPhone SE(第4世代)投入、6月のWWDCで次期iOSに12mini対応継続が示唆されるも機能的魅力に乏しい点が需給悪化の契機になっている。

■価格変動要因
1)製品ライフサイクル(世代交代)
­- iPhone 12 miniは2020年10月発売の3世代前モデル。Appleが13以降miniを廃止したため希少性が下がり、需要自体が縮小している(発売時期・世代の観点)。
­- データ上、発売後4年目に入る’25年1月以降、各社とも再販在庫が増え、平均価格が急速に低下(GEOの256GBが1月中旬に約26,000円→2月末に約27,945円→5月には約22,000円)。

2)新製品投入・OS更新のタイミング
­- 2025年4月22日のApple春イベントで新iPhone SE(第4世代)が発表され、ミニサイズ路線の買い替え需要が集中。2月中旬の一時反発後、4月発表以降の価格下落幅が顕著(IOSYS 128GBが2月3週の約22,258円→5月上旬約20,091円)。
­- 6月のWWDCでiOS18対応が続投したものの、機能的アップデートに乏しく、古い12 miniを維持するインセンティブには至らず。

3)為替・新興スマホ競合
­- ’25年春以降の円高(1ドル=145円→約133円の動き)で新機種の国内価格が相対的に下落。新機購入が割安になり、中古への切替圧力が強まった。
­- Samsung Galaxy Aシリーズなど、4万円台ミドル機の性能向上も中古12 mini需要を直接奪っている。

■今後の予測

  • 短期(~8月):月次データでは6~7月にかけて底値圏(GEO 128GBで15~16千円台)を維持。お盆需要による一時的下支えは期待できるが、10月まで大きな上昇は見込みにくい。
  • 中期(秋以降):
    ­- 9~10月にAppleの年次新型発表&下取りプログラム強化が予想される(例年発表時期)。新型発売前後に下取り増→流通中古が大量増加し、買取価格はさらに▲5~10%下落する可能性。
    ­- 為替が円安方向へ再度振れれば、新品との価格差が拡大し中古需要が一時的に高まるが、流通量増には追いつかず、中古買取価格の回復は限定的と予想。

■売却タイミングの提案

  • 最も有利なのは「新iPhone SE発表直前」の8月中旬~9月上旬。理由:
    ­- 4~7月にかけて底を打つ見込み(GEO 128GBが15.5千円前後で横這い)。
    ­- 9月初旬までに買取業者の在庫調整が進み、発表直前は一部業者で「型落ち早期売却ボーナス」キャンペーンが組まれやすい(過去のiPhone発表前実績)。
  • 実務的には、容量別に見ても下落幅が大きい64GB(’24年末→’25年6月で約30%下落)から優先的に手放すのが得策。128GB/256GBは在庫耐性が高いため、売却先のキャンペーン開催状況を見て、割増査定のある業者を狙う。
  • 為替急変やiPhone15系でのmini改廃発言が出た場合は、急激な中古価値再評価が起こる可能性があるため都度ニュースをチェックのこと。

(根拠:GEO・IOSYS・JANパラ週次データ、Apple公式発表日、為替チャート、過去の型落ちキャンペーン動向)