iPhone 12 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年9月4日
iPhone 12の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 12
発売日2020-10-23
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラーブラック / ブルー / ホワイト / プロダクトレッド / グリーン / パープル
ディスプレイ6.1インチ
OSiOS 14
コネクタLightning
モデル番号3H515J/A / 3H518J/A / MGHN3J/A / MGHP3J/A / MGHQ3J/A / MGHR3J/A / MGHT3J/A / MGHU3J/A / MGHV3J/A / MGHW3J/A / MGHX3J/A / MGHY3J/A / MGJ03J/A / MGJ13J/A / MGJ23J/A / MGJ33J/A / MGJ43J/A / MJNH3J/A / MJNJ3J/A / MJNK3J/A / NGHP3J/A / NGHQ3J/A / NGJ03J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2025-03~09)で、iPhone 12(6.1″/A14 Bionic/5G対応/2020年10月発売)の中古買取価格は、128GBを例にすると3月上旬の約27,700円から5月中旬に約25,400円(8.3%下落)、さらに7月上旬には約22,200円(トータル20%下落)へ急低下。8月下旬(8/25)には一時24,030円まで反発(約8%上昇)している。256GB・64GBモデルも同様に5月・7月の二段階下落、8月の小反発パターンを描いた。
  • 業者別では、GEOは比較的レンジ内で安定推移、IOSYSはMax/Min価格振幅が大きく需給変動を強く反映している。JANPARAはGEO寄りの穏やかな動き。
  • iPhone 12は3世代前のフルモデルチェンジ機(iPhone 11の後継)としてブランド浸透度は高いが、発売から4年半が経過し、OSサポート終了時期やハード劣化懸念が需給に影響している。

■価格変動要因

  1. 新モデル(iPhone 17)発表前の駆け込み放出
    • 根拠:5月中旬と7月上旬に各モデルで二段階の急落(GEO 128GB:5/5→5/12に27,675円→25,368円、7/7に22,170円)。例年9月の新型発表前に「型落ち売却」が増え、供給過多で相場が冷え込む典型パターンに合致。
  2. 為替の円安進行
    • 根拠:8月に円安が1USD=160円台へ進み、新品iPhone価格が国内で高止まり。新品回避層が中古市場に流れ、中古需要一時拡大 → 8/25の128GB相場が約24,030円へ8%反発(GEO)。
  3. OSサポート/バッテリー劣化懸念
    • 根拠:AppleがiOS 18以降で「A14以前の最適化を縮小する」との噂報道で、iPhone 12の長期使用メリットが相対的に低下。上記二段の下落局面で特に64GBモデルは価格下落幅が大きく、需給の鈍化を示唆(IOSYS 64GB:5/12週18,824円→7/7週17,408円)。
  4. 他社ハイエンド機の台頭
    • 根拠:Galaxy S24/Xperia 5 V/Pixel 8の評価上昇で、性能比較上iPhone 12の魅力が薄れ、需要下支え力が低下。

■今後の予測

  • 9月初旬のiPhone 17発表以降、型落ち売却ピークで供給過多→9~10月にかけて中古相場はさらに10~15%下落(128GBで20,000円前後を想定)。
  • ただし、円安が進行し1USD=170円を超えた場合、入手困難化した新品回避→中古需要が一時的に持ち直し(8月末の反発と同様)。米中貿易摩擦や部品不足リスクも需給を締める要因。
  • iOS 19対応機種発表タイミングでサポート切りのニュースが流れれば、2026年春にかけて下落サイクル第二波が来る見込み。

■売却タイミングの提案

  • 最有利なのは「9月上旬の新型発表前~発表直後1週間」。発表前に売却急増による下落を避けつつ、発表後の需要一時回復(型落ち流通枠確保狙い)で相場が上振れる短期的リバウンドを狙う。
  • 実売容量では「128GB>256GB>64GB」の順に需給がタイト。特に128GBモデルは実需層が多く、GEO買取相場で22,000~25,000円ゾーンが底値・天井を繰り返すタイミングが狙い目。
  • 為替が1USD=168円付近で推移する局面(政府介入前の円安ピーク想定)を利用し、円安の中古需要押し上げを取り込む。
  • 「iOSサポート延命」や「バッテリー交換履歴あり」などメンテナンス履歴を明示できる端末は、相場下落期でも+1,000~2,000円のプラス査定を得やすい点も活用を。