iPhone 12 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月2日
iPhone 12の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 12
発売日2020-10-23
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラーブラック / ブルー / ホワイト / プロダクトレッド / グリーン / パープル
ディスプレイ6.1インチ
OSiOS 14
コネクタLightning
モデル番号3H515J/A / 3H518J/A / MGHN3J/A / MGHP3J/A / MGHQ3J/A / MGHR3J/A / MGHT3J/A / MGHU3J/A / MGHV3J/A / MGHW3J/A / MGHX3J/A / MGHY3J/A / MGJ03J/A / MGJ13J/A / MGJ23J/A / MGJ33J/A / MGJ43J/A / MJNH3J/A / MJNJ3J/A / MJNK3J/A / NGHP3J/A / NGHQ3J/A / NGJ03J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2024年12月末~2025年6月末)の「iPhone 12」128GBモデル平均買取価格推移を見ると、
    ・IOSYS:32658円→21344円(▲34.7%、2025/1/6の34494円ピーク→6/30の21344円)
    ・GEO:27675円→25368円(▲8.4%、ほぼ横ばいの後、年明け以降やや下落)
    ・JANPARA:27634円→21734円(▲21.3%)
  • 容量別では、256GBも同様に大幅下落(IOSYSで36614円→23318円、▲36%)し、64GBは15000円台まで落ち込むケースも散見。
  • 6月後半以降、すべての業者・容量で下落幅が再加速しており、需給バランスの緩和(流通在庫増)、新iPhone関連の市場動向が影響。

■価格変動要因

  1. 新機種リリース・モデルライフサイクル
    • 2023年秋のiPhone 15/15 Pro発売を経て、「iPhone 12」は発売から約3年が経過。モデルサイクルの「終盤」に入り、下落圧力が強まっている。
    • 根拠:IOSYSの128GB平均価格は1/6に34494円のピーク(年末商戦の在庫枯れ/需要増)を付けた後、2月以降急落(→4月に2万5千円台に)。
  2. 供給過多&ユーザー機種変更の加速
    • 為替悪化で新品iPhone価格上昇、使い古しの流入が増えたことが中・低価格帯を圧迫。特に64GBモデルは8千円~1万円台の下限価格が目立つ。
    • 根拠:IOSYSの64GB最安(MIN_PRICE)が2025/6/23時点で7千円、6/30で7千円と、流通在庫の増加を示唆。
  3. 為替動向と輸入コスト
    • USD/JPYが150~160円の高水準で推移。新品iPhoneが高止まりする半面、ユーザーは格安中古に流れやすく、相対的に中古買取額は据え置かれてきたが、流通量の増加により買取価格は押し下げられた。

■今後の予測

  • 短期(~3か月):
    ・下落継続フェーズ。モデル末期の需給緩和と7~8月の夏モデル需要低迷で、128GBは2万2千円前後、64GBは1万6千円台を下回る可能性。
    ・根拠:6月末のIOSYS128GB 2万1千円台、GEO2万5千円台からのさらなる下落トレンド。
  • 中長期(秋~):
    ・Appleが秋にiPhone 16を発表するタイミングで「iPhone 12」の需要が一時的に回復。最新モデルへ手が届かない層の買い替え需要で中古需要が底堅くなる可能性。
    ・一方、iOSサポート年限に近づくことで保証付き買取店ではバッテリ・故障リスクで価格抑制要因。

■売却タイミングの提案

  1. 今すぐ(6~7月上旬)
    • 6月末の下落レンジ(IOSYS128GB:2.1万円台、GEO:2.5万円台)が直近の底値圏。これ以上の急激な下落(▲10%程度)が見込まれるため、早期売却が得策。
    • 特にキャリア下取りに出すより、複数業者で「IOSYS」もしくは「GEO」買取を併用し、2.3万円以上を狙う。
  2. 秋口(9~10月)
    • 一度在庫調整を待ち、iPhone 16発表直前(8月末~9月上旬)に需要が高まるタイミングを狙う。中容量(128GB)で2.3~2.5万円程度の反発が期待できる。
    • ただしバッテリー消耗が進むほど買取査定で減額されるため、9月までにバッテリー交換や外装クリーニングを実施しておくことが重要。

【なぜこう考えるか】

  • データ根拠:IOSYS・GEOの週次平均価格推移(2025/1~6月の▲35%下落)
  • 時事根拠:USD/JPYの高止まりによる新品価格上昇→中古流入増、iPhone 16リリースサイクル
  • モデル特性:3年目モデルの需給ピークアウト、iOSサポート寿命リスクが併存するため「売れるうちに売る」戦略が優位。