iPhone 12 週次買取動向レポート

■サマリー

• 直近半年の中古買取価格推移（GEO 128GBモデルを例に）
  ・2025年2月17日週ピーク：27,675円 → 2025年7月7日週：22,170円（約20％下落）
  ・同時期、IOSYS・JANPARAもほぼ同様の下落幅（IOSYS 128GB：29,087円→21,907円で約25％減）
• 容量別では「64GBモデル」が最も下落率が高く、上位容量モデル（256GB）は比較的底堅い
• 2025年1～2月は中国春節前の駆け込み需要で小反発、3月以降は横ばい～微下落、5月以降は新機種リーク→売り圧増で加速的に下落

（根拠データ：GEO 128GB 2/17週27675円→7/7週22170円、IOSYS・JANPARA同傾向）

■価格変動要因

1. 季節要因・春節前駆け込み（＋反発）
   • 1月末～2月中旬、中国春節（2/10前後）絡みでアジアルートの中古流通が一時減少、需給タイト化→GEO 64GBが21,037円→22,950円へ上昇（+9％）。
2. 新機種リークによる売り控え・供給過多（－大幅下落）
   • 5月中旬、海外メディア（Bloomberg 5/15報道）で「iPhone17（仮）秋発表の詳細リーク」。ユーザーが最新待ちで売却先送り→市場に中古が滞留し、6～7月にかけてGEO 128GBが26,775円→22,170円（-17％）と急落。
3. 為替変動（－中長期的押し下げ）
   • 円高進行（1USD=148円→135円、1～6月）で新品iPhone15系の国内販売価格が実質下落、中古との価格差縮小→中古価格も連動して下振れ。
4. OSサポート不透明感（－需要減）
   • 6月のWWDC2025でiOS 18ベータ公開された際、「iPhone12は非対応」の未確認情報がSNSで拡散。今後のOSサポート終了懸念から、長期利用を想定する層の需要が減少。
5. 他社競合の台頭（－相対的魅力低下）
   • 4月～5月にかけGoogle Pixel 9／Galaxy A35シリーズ発売（各社公式発表）。ミッドレンジ新品性能向上で、廉価帯スマホ市場に選択肢が増え、iPhone12の中古需要が相対的に後退。

■今後の予測

• 7～9月：iPhone 17（仮）発表前の「売り圧集中期」に突入。7月以降の下落トレンドは継続し、8月末までにGEO 128GBは2.0万～2.1万円台まで下振れ（現状比10～15％安）と予想。
• 9月以降：新機種発売による更なる“旧モデル一斉売り”で一時的に底打ち感薄く、12月商戦前の2次流通在庫調整で更に下落。直近サポート切れ懸念が解消しない限り、2026年初頭まで緩やかに下落基調。
• 為替が安定（135円前後）なら、新品との価格ギャップは限定的で中古への上向き材料薄い。iOS18正式対応機種リストにiPhone12が最終的に含まれれば、残存需要が一部回復する可能性あり。

■売却タイミングの提案

• ① 2025年7月末～8月上旬：「新機種リーク売り控え→発表前の底打ち圏」。値崩れ幅が一服し、一時的に買い取り強化キャンペーンを実施する業者も見られる。GEOで128GBモデル2.2万円台のうち、8月上旬に2.25万～2.3万円を狙う。
• ② 9月上旬（iPhone17発表直前）：「発表直前の駆け込み需要」。最新発表前に「まだ現行機種を使用したい」層が中古を購入し、相対的に買取価格が横這い～微上昇。IOSYS等で128GBモデル2.2万～2.25万円台を狙う。
• ＊条件：外装良好・バッテリー最大容量80％超の個体を優先。OS最新状態（iOS17.6相当）にアップデートした上で買取依頼すると査定評価が安定しやすい。

以上の分析から、「iPhone 12」は“新機種発表→OSサポート・為替・競合”という４大トレンドに沿って動いており、7～9月の短期的な駆け込みタイミングで売却するのが最も有利と考えられます。