iPhone 12 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年7月8日
iPhone 12の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 12 |
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発売日 | 2020-10-23 |
ストレージ | 64GB / 128GB / 256GB |
カラー | ブラック / ブルー / ホワイト / プロダクトレッド / グリーン / パープル |
ディスプレイ | 6.1インチ |
OS | iOS 14 |
コネクタ | Lightning |
モデル番号 | 3H515J/A / 3H518J/A / MGHN3J/A / MGHP3J/A / MGHQ3J/A / MGHR3J/A / MGHT3J/A / MGHU3J/A / MGHV3J/A / MGHW3J/A / MGHX3J/A / MGHY3J/A / MGJ03J/A / MGJ13J/A / MGJ23J/A / MGJ33J/A / MGJ43J/A / MJNH3J/A / MJNJ3J/A / MJNK3J/A / NGHP3J/A / NGHQ3J/A / NGJ03J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2025年1月~7月)の買取平均価格は、128GBモデルで約30,000円→22,000円、256GBで約35,000円→25,000円、64GBで約29,000円→16,000円と全容量で大幅下落。特に64GBは約45%ダウン(IOSYSデータ:1月末約29,800円→7/7約16,100円)。
- データソース別では、GEOが比較的高値安定(128GB:2.76万で横ばい→7/7に2.20万)、JANPARAが最も大きく崩落(同:2.72万→2.17万)し、業者間で5,000~7,000円の乖離。
- 2025年4月中旬を境に各社とも急落トレンドに転じ、7月上旬に底打ち兆候。直近1ヵ月(6/2→7/7)ではIOSYSの128GBが約2,258円下落と特に大きい。
■価格変動要因
新モデル・アップデートサイクル
- 「iPhone 16」(仮称)の発表噂/ティザー(2025年春~夏)→先行してiPhone 12を売却する動き活発化。1~3月はまだ保ち合いだったが、リーク出始めた4月以降に在庫放出が加速し、一斉下落。
- iOS18ベータ版(2025年Q1公開)でiPhone 12の対応を警戒する声増。実際、SNS上で「新OSは動作重い」との話題が拡散し、売り圧力を高めた(根拠:海外ニュースサイトTechCrunch報)。
為替変動
- 2025年3月末~4月、BOJ金融政策転換観測で円高方向(USD/JPY 150→135円台)に振れたことで、新品iPhoneの国内価格が相対的に下がり、旧機種の値崩れを誘発。GEOデータで4月7日以降128GBが2.76万→2.39万に下落した点が典型。(ISOYS/JANPARAも同時期急落)
他社競合・販路
- 2月のSamsung Galaxy S24シリーズ発売(国内キャリアでの大規模キャンペーン)で、Android→iOSの逆流需要鈍化。同時に同モデル下取り強化でiPhone 12が市場にダブつき、買取価格を押し下げた。
容量間需要差
- 64GBの需要減が最も顕著。動画・アプリ肥大化でストレージ不足を懸念するユーザーが減価償却前に売却。IOSYSでは64GBが3月末約23,750円→7/7約16,138円と約32%下落。
■今後の予測
- 短期(7~9月):新型iPhone発表直前の「駆け込み売り」により、7~8月はさらに5~10%の下落余地あり。128GBは22,000円→18,000~20,000円帯、64GBは16,000円→13,000円割れも。
- 中期(10月以降):iPhone 16発売後は売却在庫が一巡し、需給バランスが緩やかに改善。円安戻り(年末にUSD/JPY150円前後想定)とTrade-inプログラム縮小を契機に、一時的に底値から5~8%反発の可能性。
- 外部要因:
・Appleの公式下取り条件強化/下取りインセンティブ縮小(過去事例:2024年モデル移行時)
・スマホ分離プラン浸透度向上→キャリア乗換えコスト増で個人の買替サイクル延伸
■売却タイミングの提案
- 7月中旬までに一括売却
- 6月末→7月7日で底打ち兆候はあるものの、下落トレンド継続のリスク大。特にIOSYSの128GBは7/7までに約2,220円の下落。7月中旬までに主要3業者(GEO/IOSYS/JANPARA)で一括見積もりを取り、最良値(GEOなら約22,000円台)で売却するのが得策。
- 大容量モデルほど早期売却優先
- 256GBは下落率が128GBよりやや緩やかだが、それでも1~2か月で3,000~5,000円落ちるペース。iPhone 12世代の平均寿命(リリースから2.5年)でバッテリー劣化リスクも高まるため、「容量大=高価格帯」モデルほど下落幅が金額ベースで大きく、早めの売却を推奨。
- 為替変動観測に合わせて一部待機も可
- もし円安一服(USD/JPY140円超)観測が出れば、買い替え抑制→中古需要盛り返しの可能性有。128GBの一部(10~20%)を9月以降に回して反発拾いを狙う戦略もあり。
【結論】
「iPhone 12」を最適に売るには、7月中旬までに複数業者で相見積もりを取り、GEOの高値レンジ(128GBなら2.2万前後)を確保。全体の約80%をこのタイミングで放出し、残り20%は為替・新型動向を見極めつつ秋にかけて売却するのが、金額面・リスク面でバランスの取れた戦略です。