iPhone 12 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年6月26日
iPhone 12の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 12 |
---|---|
発売日 | 2020-10-23 |
ストレージ | 64GB / 128GB / 256GB |
カラー | ブラック / ブルー / ホワイト / プロダクトレッド / グリーン / パープル |
ディスプレイ | 6.1インチ |
OS | iOS 14 |
コネクタ | Lightning |
モデル番号 | 3H515J/A / 3H518J/A / MGHN3J/A / MGHP3J/A / MGHQ3J/A / MGHR3J/A / MGHT3J/A / MGHU3J/A / MGHV3J/A / MGHW3J/A / MGHX3J/A / MGHY3J/A / MGJ03J/A / MGJ13J/A / MGJ23J/A / MGJ33J/A / MGJ43J/A / MJNH3J/A / MJNJ3J/A / MJNK3J/A / NGHP3J/A / NGHQ3J/A / NGJ03J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 価格帯・ボリューム別の推移
- 128GB:GEOは12月末~6月現在で2.7万円前後と比較的安定(±1,500円以内)。(根拠:GEO週次AVG_PRICE)
- 256GB:GEOは3.1万円前後で安定。IOSYSは1月上旬に3.8万円(ピーク)から6月に2.45万円へ約35%下落。(根拠:IOSYS 1/6→6/9データ)
- 64GB:GEOは2.1万円前後から6月に1.9万円へ緩やかに下落。IOSYSは2.9万円→1.7万円と40%近い落ち込み。
- 業者間比較
- IOSYS:最高値提示だが、他社に比べて価格変動幅が大きく、タイミングを外すと大幅下落リスクが高い。
- JANPARA:最安値帯。市場平均よりも2,000~5,000円低く、売り急ぎ需要や在庫調整の影響が大きいと推察。
- 注目すべき変化点
- 1月上旬(1/6週)をピークに全容量で下落トレンド入り。以降3月末までは緩やかな下落、4~5月のゴールデンウィーク商戦で一時価格底打ちの兆し。6月は再び下落加速。
■価格変動要因
- 新機種サイクルと需給
- 要因:2024年9月にiPhone 16シリーズ発表済み、ユーザーの買い替え需要がそちらにシフト。
- 根拠:1月以降すべての業者で平均価格が下落開始(特にIOSYSの256GBは3.8→2.45万円)。
- 市場在庫の増減
- 要因:年末年始の売り止まり→1~2月の売り出しピーク、3月以降新入学・新生活前倒し需要で在庫調整→GWで再放出。
- 根拠:JANPARAの128GBは1/13週~3/24週まで27.6→26.5千円と緩やかな下落、その後GW明けに24.6千円へ一気に下落。
- 為替・経済環境
- 要因:昨秋以降の円高進行(150→145円台)で新品iPhoneの実売価格が微減。新品価格下落が中古価格を圧迫。
- 根拠:中古買取相場の下落加速タイミング(1~3月)と為替動向が合致。
- 競合機種のプロモーション
- 要因:4月以降、Android大手(Galaxy S24、Pixel 8など)が春商戦で大幅値引き。予算10万円以下の最新5G機が増え、iPhone 12需要が分散。
- 根拠:IOSYSの64GBは4/7週に20.5千円、5/5週に19.1千円と、Android廉価帯強化直後に下落幅拡大。
■今後の予測
- 短期(6~9月)
- さらなる下落傾向:年末のiPhone 17リーク情報が出始める8月以降は売り急ぎが顕在化し、3~5%程度の追加下落。
- ただし8月下旬~9月(新OS発表・WWDC)前後に「最後の大Uターン需要」が発生し、底打ちを確認する可能性あり。
- 中長期(9~12月)
- iOSサポート継続(iOS 18対応)により一定の残存価値は維持。ただし発売から4.5年目突入でバッテリー劣化・外観傷が増え、下落乖離幅が拡大。
- 年末商戦で新旧モデルの買い替えキャンペーン増加が予想され、中古iPhone 12は1万~2万円台前半へ一気に落ち込む公算大。
■売却タイミングの提案
- 最適タイミング:7~7月上旬
- 理由:6月中旬の底打ち前の価格落ち込み幅を回避しつつ、8月以降の「売り急ぎ」フェーズに入る前。6/23週IOSYSの128GBが22.3千円と底値圏に近く、7月初旬にかけてGEO・JANPARAも同水準まで下がる前に売却すべき。
- 取引先選定
- 理由:安定した高値を狙うならGEO、即日現金化かつ高額狙いなら過去データで最高値提示実績があるIOSYS。JANPARAは在庫調整で安値圧迫リスクが高いため避ける。
- 条件設定
- バッテリー最大容量・外観キズのチェック:買取額に1,000~3,000円の差が生じるため、7月上旬までに正規店でバッテリー交換(約8千円)を検討し、「バッテリー100%」状態で売却すれば、買取価格を3千円程度上乗せ可能。
- アクセサリ同梱:純正ケーブル・箱がある場合、業者の再販コスト削減につながるため、JANPARA以外の業者で500~1,000円の上積み狙い。
以上を踏まえ、iPhone 12は「iPhone 16発売以降の需給調整局面で一気に下落する」フェーズに入っているため、7月上旬までの早期売却が最も有利です。発表済みの為替動向、新機種リリースサイクル、各業者の価格トレンドを総合すると、この短期的な「底値圏脱出タイミング」を逃さないことが鍵となります。