iPhone 11 Pro Max 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年5月13日
iPhone 11 Pro Maxの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 11 Pro Max
発売日2019-09-20
ストレージ64GB / 256GB / 512GB
カラーミッドナイトグリーン / スペースグレー / シルバー / ゴールド
ディスプレイ6.5インチ
OSiOS 13
コネクタLightning
モデル番号3F913J/A / MWH72LL/A / MWHD2J/A / MWHF2J/A / MWHG2J/A / MWHH2J/A / MWHJ2J/A / MWHK2J/A / MWHL2J/A / MWHM2J/A / MWHN2J/A / MWHP2J/A / MWHQ2J/A / MWHR2J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 2024年11月~12月はGEOの256GBで約39,650円、512GBで約42,890円、64GBで約32,700円と「ホリデー商戦」に支えられ価格が安定(GEOデータ)。
  • 2025年1月上旬にはiOSYSの256GBが最高約40,634円、512GBが約43,177円を記録(1月6日週)。しかし1月中旬以降は週を追うごとに平均買取額が下落し、3月末~4月にはGEO256GBが約28,851円、512GBが約32,091円、64GBが約24,611円まで一気に落ち込む(3月24日週~4月7日週データ)。
  • データソース別ではGEO>IOSYS>JANPARAの順で高値維持。特に高容量モデル(512GB)の下落幅が大きい点が特徴。

■価格変動要因

  1. 新型iPhone 16シリーズの投入(2024年9月)
    • リリース直後は既存ユーザーの乗り換え需要により一時的に11 Pro Maxの下取り需要も膨らんだが、1月以降「在庫過多」→「需給バランス悪化」に。1月6日週以降、IOSYS256GBが約40,634円→5月12日週で約29,394円と約27%減(データ参照)。
  2. OSサポート寿命の懸念
    • 2024年9月のiOS18発表で「iPhone 11 シリーズ」が次期サポート切れ候補に名前が挙がり、買い手心理が冷え込む。サポート継続期間の長さが中古価値に直結するため、発表後の2~3月にかけて売却タイミングを失ったユーザーが価格競争を激化させた。
  3. 季節要因(閑散期/決算期)
    • 11~12月のボーナス商戦から、1~3月の年度末・春商戦にかけて需要が落ち込むのが例年パターン。GEOの256GBは12月9日週の約39,650円から2月10日週に約36,347円、4月14日週には約28,851円と緩やかに下落後、急落フェーズに入っている。
  4. 為替・新品価格動向
    • 円安進行で新品iPhoneが高止まりする一方、中古品へのスイッチ需要は限定的。iPhone16の初値が高水準(約16万円台)だったため、下取りに出る11 Pro Maxが一度に市場に流入し、価格を押し下げた。

■今後の予測

  • 2025年6~8月:
    • iOS18正式リリース(9月)直前の駆け込み売却で一時的に需給が緩む可能性あり。バッテリー交換プログラム(Apple公式)が2025年6月で終了する点も「一度価格底打ち→短期反発」を後押し。
  • 2025年9月以降:
    • iPhone 16S/17シリーズ発表・発売に伴い、サポート終了見込みの11 Pro Maxはさらに10~15%下落し、256GBは2万円台前半、512GBは2万5千円前後が底値圏に。
  • 中長期(2026年以降):
    • 発売から6年超。分解パーツやリサイクル材価値が主体となり、動作品でも2万円を割り込む局面が到来。

■売却タイミングの提案

  1. 「2025年5月中~6月上旬」に売却
    • iOS18発表前の“最後の踏みとどまり期”、かつバッテリー交換プログラム期限(6月)を利用すれば、他ユーザーより良好コンディション端末を供給可能。5~6月は需給が一服し、GEO・IOSYSとも平均買取価格が底値よりやや高値で推移。
  2. データソース別チャンネル選定
    • 256GB/512GBモデル:GEOの平均買取額(約28,800円/約32,000円)が最も高い水準(最新4~5月)。
    • 64GBモデル:IOSYSの平均買取額(約27,400円)および上限額(最大約40,000円台後半)を狙う。
  3. コンディション改善とオプション活用
    • バッテリー容量80%以上をApple公式交換プログラム(6月まで最大9,800円)でリフレッシュすると、上限価格が5~10%アップ。
    • 付属品(箱・ケーブル)や外観キレイな端末は「最高買取額」入札で+αを狙う。
  4. 売却回避期間
    • 7月以降はサポート切れ・新モデル発売によるプロモーションで中古市場の需給がさらに悪化。売り時を逃すと1ヶ月で平均10%程度の追加下落が見込まれるため要注意。