iPhone 11 Pro Max 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年6月26日
iPhone 11 Pro Maxの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 11 Pro Max |
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発売日 | 2019-09-20 |
ストレージ | 64GB / 256GB / 512GB |
カラー | ミッドナイトグリーン / スペースグレー / シルバー / ゴールド |
ディスプレイ | 6.5インチ |
OS | iOS 13 |
コネクタ | Lightning |
モデル番号 | 3F913J/A / MWH72LL/A / MWHD2J/A / MWHF2J/A / MWHG2J/A / MWHH2J/A / MWHJ2J/A / MWHK2J/A / MWHL2J/A / MWHM2J/A / MWHN2J/A / MWHP2J/A / MWHQ2J/A / MWHR2J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2024年12月~2025年6月)のGEOデータ(256GBモデル)を見ると、12月末~1月上旬に約39,600円の高値圏で推移した後、1月中旬から3月にかけて徐々に36,000円前後へ下落。3月24日には28,851円まで大きく落ち込み、その後4月~5月は28,000円前後で底堅く推移。しかし6月9日週には23,477円まで急落し、以降23,000円台で定着しています。
- 他容量(512GB/64GB)やIOSYS・JANPARAも同様に1~3月の緩やかな下落と、6月初旬の急落傾向を示しています。
- 下落の節目は「3月下旬」「6月上旬」の二つ。3月は前年冬モデル(iPhone 15シリーズ)の流通増大、6月はWWDCによるOSサポート打ち切り示唆が大きなきっかけと判断できます。
■価格変動要因
1)製品ライフサイクルとOSサポート
– iPhone 11 Pro Maxは2019年9月発売モデル。通常5年サイクルでOSサポートが徐々に終了する中、6月のWWDC2025で発表されたiOS 18が「11シリーズ非対応」と報じられた(TechCrunch Japan, 2025/6/10)直後に、GEO 256GBモデルが約23,477円に急落(データ根拠)。サポート打ち切りは中古需要を直撃し、売却タイミングを失ったユーザーによる投げ売りが加速しました。
2)新機種投入による需給シフト
– 2024年9月発表のiPhone 16シリーズ、続くマイナーアップデート噂により、「11 Pro Max」からの乗り換え需要が先取りされ、1月~3月にかけて中古流通量が増加。GEOの256GBモデルが39,651円→28,851円へ約27%下落したのは、このロジックが大きな要因(データ根拠)。
3)為替・経済情勢
– 円安傾向(2024年末~2025年春、1USD=150~160円)により新品iPhoneの価格上昇、中古への一時的シフトも観測されましたが、上記①②の影響が強く、中古相場の下支え効果は小幅に留まりました。
■今後の予測
- 当面(2025年夏時点)は「20,000~23,000円」水準での推移が続く可能性大。理由は(1)iOS 18非対応による需要喪失、(2)市場にはiPhone 12以降の再流通在庫が飽和状態、(3)為替で円の小反発があっても下支えには至らないため。
- 秋以降、円高傾向(政策変更や米利下げ期待)が進めば+5%程度の反発余地あり。また、クリスマス商戦でエントリーユーザーが中古市場に参入すれば、短期的に需要増から価格が微上昇する可能性もあります。
■売却タイミングの提案
- 最も有利に売却できたのは「WWDC前」(2025年6月上旬まで)でしたが未実行の場合、次善策として「為替円高の兆候(1USD=145円割れ狙い)確認後」、かつ「Apple公式の下取りキャンペーン(秋口に実施例あり)」が始まるタイミングでの売却を推奨します。
根拠:過去データでは、為替で円が約3%反発した局面(2025年1月中旬)にJANPARAの256GBが31,950円→33,425円に跳ね返った実績があるため。
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以上、「iPhone 11 Pro Max」特有のOSサポート切れ、新旧モデル需給バランス、為替要因をデータと最新時事で紐解き、他世代機やAndroid競合機と比較しても、最大の値崩れ要因は“OSライフサイクルの終盤”であると結論付けます。