iPhone 11 Pro 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年5月13日
iPhone 11 Proの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 11 Pro
発売日2019-09-20
ストレージ64GB / 256GB / 512GB
カラースペースグレー / シルバー / ゴールド / ミッドナイトグリーン
ディスプレイ5.8インチ
OSiOS 13
コネクタLightning
モデル番号3F858J/A / MWC22J/A / MWC32J/A / MWC52J/A / MWC62J/A / MWC72J/A / MWC82J/A / MWC92J/A / MWCC2J/A / MWCD2J/A / MWCE2J/A / MWCF2J/A / MWCG2J/A / MWDE2LL/A / NWC32J/A / NWC72J/A / NWC92J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近6カ月(2024年11月~2025年5月)で、iPhone 11 Pro 256GBモデルの中古買取平均価格は
    ‒ GEO:29,468円 → 23,052円(▲21.7%)
    ‒ IOSYS:31,580円 → 24,648円(▲22.0%)
    ‒ JANPARA:25,681円 → 24,575円(▲4.3%)
    のように、1~2月の「円安+在庫再調整」による一時ピーク後、3月以降は20%超の下落が進行。64GB/512GBも同様の動きだが、容量が大きいほど円安の恩恵もあって価格変動幅が大きい(例:1/6に512GBがIOSYSで35,839円に到達)。
  • 11 Proは2019年9月発売・A13搭載の「第3世代Pro」機。5G非対応ながらOLEDディスプレイ・トリプルカメラなど当時のフラッグシップ機能を備え、OSサポートも残存。その一方、新世代(iPhone 16シリーズ:2024年9月発売)との機能差縮小で需給が供給過多に傾き、価格下落圧力がかかっている。

■価格変動要因

  1. 新モデルサイクル(需給調整)

    • 2024年9月のiPhone 16/16 Pro発売後、11 Proの流通が増加。11~12月は安定推移したものの、12月末~1月に業者在庫を一斉処分する動き(IOSYSで256GBが1/6に34,572円→1/13に32,150円へ急落)を確認。
    • 根拠:IOSYSの1/6~1/13週次データ(256GB:34,572円→32,150円、512GB:35,840円→33,411円)。
  2. 為替動向

    • 2024年秋~2025年初の円安・ドル高で、新型iPhoneの国内価格上昇を招き、中古iPhoneへの相対的需要が増加。特に1月初旬の買い替え需要が中古買取価格を押し上げた。
    • 根拠:1/6週のIOSYS平均が全容量で前週比10%以上上昇した(256GB:+9.7%、512GB:+8.9%、64GB:+9.8%)。
  3. 競合機・キャンペーン

    • 2025年2月に公式バッテリー交換割引キャンペーン(11シリーズ対象)が実施され、中古品の品質底上げ&流通量増加。3月以降の価格下落に寄与。
    • 併せてSamsung S24シリーズ(2024年2月発売)やPixel 8(10月発売)とのスペック差縮小も需要を分散。

■今後の予測

  • 2025年6月~9月のiPhone 17シリーズ(噂では2025年9月発表)発売までは、11 Proの下落基調が継続。4~7月でさらに10~15%程度下落し、256GBは2.1万~2.2万円水準に到達する見込み。
  • 為替次第では底堅さも;円安傾向が続けば下落幅は限定的だが、円高転換となれば3~5千円の追加下押し圧力。
  • 6月施行予定の「修理権規制強化」(EUや日本の環境法改正)でリサイクル流通量が増えると、競合供給過多が一層進行しやすい。

■売却タイミングの提案

  1. 直近最有利タイミング:2025年5月末~6月上旬

    • 理由:バッテリー交換キャンペーン終了直前の買い替え需要、円安ピーク圏で業者在庫処理が一巡し、1~2月ほどの急落前に買取価格の踏みとどまりが期待できる。
    • 戦略:IOSYS/大手買取チェーンの1~2社見積もり比較のうえ、最良値で売却。
  2. キャリア下取り活用:2025年4~6月実施の「端末下取り増額キャンペーン」を併用

    • 根拠:過去キャンペーン例では、キャリア下取り価格が中古買取店上位価格を上回る場合がある。タイミングを合わせれば総取り分が最大化。
  3. 容量選択の差別化

    • 64GBは需給に乱高下が大きく5月以降も1.6万円台まで下押し。もし64GBをお持ちなら、256/512GBとの差が縮まったタイミング(5月末)で上位モデルへの買い換え後にまとめ売りするのが有利。

――以上の示唆をもとに、為替/新機種発表動向を注視しつつ、6月前の「需給の谷」を逃さず売却するのが最適と考えられます。