iPhone 11 Pro 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年5月12日
iPhone 11 Proの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 11 Pro
発売日2019-09-20
ストレージ64GB / 256GB / 512GB
カラースペースグレー / シルバー / ゴールド / ミッドナイトグリーン
ディスプレイ5.8インチ
OSiOS 13
コネクタLightning
モデル番号3F858J/A / MWC22J/A / MWC32J/A / MWC52J/A / MWC62J/A / MWC72J/A / MWC82J/A / MWC92J/A / MWCC2J/A / MWCD2J/A / MWCE2J/A / MWCF2J/A / MWCG2J/A / MWDE2LL/A / NWC32J/A / NWC72J/A / NWC92J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近半年(2024年11月〜2025年5月)、iPhone 11 Proの中古買取価格は一貫した下落傾向。たとえば256GBモデルはGEOで約29,500円(11〜12月)→23,000円(5月)と約22%、IOSYSでは約31,500円→25,000円台に減少。512GBも同水準で20%前後の下落、64GBは約24,000円→約19,000円と約20%減。
  • 年末〜年始(11〜1月)に価格がいったん安定・上振れ(新年のギフト需要増、円安進行による新端末高騰で中古需要増が背景)。その後2月中旬以降にピークを迎え、3月以降は下落幅が拡大。
  • データソース別では、IOSYSが常に最も高値を維持し(プレミアム色)、JANPARAがもっとも安い(大量在庫型)の構図。

■価格変動要因

  1. 年明けギフト・円相場
     – 根拠:11〜1月の価格安定(例:GEO256GBは29,468円で横ばい)
     – 時事:2024年末〜2025年1月にかけて円安が最大160円/ドル前後と、新品iPhoneの実質価格上昇。結果、中古iPhoneへ“節約志向”の買い替え需要が一時的に底支え。
  2. 3月のOSアップデート影響
     – 根拠:3月10週以降、各容量で一段と下落幅拡大(GEO256GB:27,595円→25,611円→24,142円)
     – 時事:2025年3月12日に配信されたiOS 18.4で、iPhone 11 Pro系ユーザーから「バッテリー持ち・動作鈍化」の不具合報告が一部SNSで拡散。中古品を避ける動きが顕在化し、需要が一気に縮小。
  3. 年度末/機種切り替えサイクル
     – 根拠:2月中旬に一時的なリバウンド(GEO256GB:26,022円→28,388円)、その後3月末以降の下落再加速
     – 時事:日本企業の会計年度末(3月)前後で旧型スマホを一斉に売却・流通させる動き。さらに夏モデル(iPhone 15・Galaxy S24など)への機種更新が加速し、3月下旬から中古市場にiPhone 11 Pro在庫が大量流入。
  4. EU USB-C義務化の影響
     – 根拠:データには直接反映しにくいものの、12月以降「USB-C対応のiPhone 15系」への関心上昇で「Lightningモデル」(iPhone 11 Pro系)の相対的な魅力が低下。
     – 時事:EU域内で2024年12月からiPhoneにもUSB-Cポートが義務化。結果、次世代端末の付加価値が明確化し、旧来機種への需要が漠然と後退。

■今後の予測

  • 2025年夏〜秋に向け、iPhone 11 ProはApple公式のOSサポート終了(iOS 19対応最終世代)タイムラインに入り、市場価値はさらに下落。256GBで20,000円前後、64GBで15,000円台、512GBでも25,000円前後が下限となる見込み(過去のサポート終了事例に準拠)。
  • 為替動向(円安継続で新品iPhone高止まり)やAndroid大手(Samsung S25)の相対価格競争により、一定の底支え需要は残るものの、ユーザー心理として「最新OS非対応機種への投資意欲薄」が継続。
  • 2025年9月の次期iPhone発表直前(リーク報道は7〜8月頃から活発化)には、市場が“待機ムード”となり、逆に一時的な底値圏→軽微なキャッチアップ上昇も期待できる。

■売却タイミングの提案

  1. 2025年6月末までに売却
     – 理由:OSサポート終了見通しの情報が本格化する前、かつ円安による中古需要の底支えが続く可能性が高いため。
  2. 売却先は「IOSYS」を優先
     – 根拠:過去半年の最高値実績(256GB最高約34,000円、512GB約50,000円)を多数記録。プレミアム色の高値引き上げを狙う。
  3. 容量別では「512GB」を残しやすい
     – 512GBは同世代機として最もリセールバリューが高く、下落率も比較的緩慢(約20%)。一方、64GBは値崩れが激しい(約25%超の下落)の で、売却優先度は64GB→256GB→512GBの順。
  4. 発表前の需給ひっ迫期を狙う
     – 8月後半〜9月上旬:iPhone 16リーク情報が増える一方、中古市場では“待ち組”の売り惜しみで需給が締まり、相場が一時的に横這いになるケースあり。直近の下値ライン(GEO256GBなら約23,000円)を割る前に、9月上旬までに売り切るのが最も効果的。