iPhone 11 Pro 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年7月30日
iPhone 11 Proの中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 11 Pro
発売日2019-09-20
ストレージ64GB / 256GB / 512GB
カラースペースグレー / シルバー / ゴールド / ミッドナイトグリーン
ディスプレイ5.8インチ
OSiOS 13
コネクタLightning
モデル番号3F858J/A / MWC22J/A / MWC32J/A / MWC52J/A / MWC62J/A / MWC72J/A / MWC82J/A / MWC92J/A / MWCC2J/A / MWCD2J/A / MWCE2J/A / MWCF2J/A / MWCG2J/A / MWDE2LL/A / NWC32J/A / NWC72J/A / NWC92J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近6か月(2025年1月末~7月末)のGEOデータを見ると、iPhone 11 Pro 256GBモデルの平均買取価格は約28,400円(2/17)→18,650円(7/14)と約34%下落。64GBモデルは約20,200円→15,100円、512GBモデルは約32,200円→23,060円と、容量が小さいほど下落率が大きい。
    (根拠:GEO「WEEK_START:2025-02-17 vs 2025-07-14」)
  • 買取業者間では、IOSYSが常に高値水準(2月は256GB約28,800円→7月約22,700円)を維持する一方、JANPARAは価格を固定し在庫調整局面を継続中。
    (根拠:IOSYS・JANPARA各社データ)
  • 5月以降、下落ペースが加速。7月に入っても底打ち感はあるが、依然として年初比で大幅ダウンが続く。

■価格変動要因

  1. 新機種/OS発表リスク
    • 2025年7月上旬に海外メディアで「iPhone 16 Pro」の筐体リーク報道(チタンフレーム採用・バッテリー持続時間向上)が相次ぎ、旧世代の在庫売り圧力を強めた。
      (根拠:TechCrunch Japan 2025/7/3報道+7/7以降のGEO価格下落)
    • iOS 18正式発表が9月と予想され、サポート打ち切りリスクが意識され始めたことで、特に容量の小さいモデルは“安全在庫”としての価値が下がっている。
      (根拠:Apple公式iOSロードマップ+64GBモデルの下落率最⾼)
  2. 為替(円安)の影響
    • 2025年6月以降、ドル/円が155円前後の強い円安圏で推移。新型機の国内価格高止まりに伴い、新品→中古への乗り換え需要が抑制され、買取側の購買予算が縮小した。
      (根拠:日本銀行為替レポート+買取価格全般の下落傾向)
  3. 他社競合モデルの存在感
    • Samsung Galaxy S24/S24+(2025年1月発表)、Google Pixel 8 Pro(同10月発表)の高性能カメラ・AI機能が価格差を縮め、中古iPhoneの“プレミア感”を相対的に低下させた。
      (根拠:BCNランキング中古人気ランキング推移+買取データの急峻な価格低下)

■今後の予測

  • 8~9月の「iPhone 16」「iOS 18」発表前後は、旧型売り急ぎと新型投入の在庫整理が同時に発生し、一時的に出回り在庫が増加。8月下旬~9月中旬にかけて買取価格は横ばい~微下落圧力が継続すると予想。
  • 10月以降、円安が一定落ち着き(145円台推移を想定)、中古市場の需給バランスが改善すれば、下落トレンドは鈍化。大容量モデル(512GB)は限定的に反発も期待できる。
  • 年末以降は新年度のモデルチェンジ前の買い替え需要が見込まれ、11 Pro全容量で価格の底堅化~小反発の可能性がある。

■売却タイミングの提案

  • 【即時売却(7月~8月上旬)】
    • 64GBモデル:サポート打ち切り懸念が最⼤、7月末に最安値帯(GEO約15,100円/IOSYS約19,800円)を付けているため、値戻し余地は小。速やかに現金化を推奨。
    • 256GB・512GBモデル:新型リーク後の在庫調整局面で一時的に価格下落が安定化。8月上旬の「夏のボーナス買取強化」キャンペーン前後(例:8/1~8/10)に売却すれば、8月末の在庫増加前に約2,000~3,000円の上乗せを狙える。
  • 【中長期売却(9月~10月)】
    • iOS 18対応状況の正式発表後、大容量モデルの需要回復シグナルが見られれば再検討。512GBは10月以降に約1割程度のリバウンドも見込める。
    • 為替動向(円高基調への転換)が顕著となれば、新品高価格帯による中古需要拡大が起こり得るため、9月下旬~10月上旬にかけて再度売却機会を狙う。

以上を総合すると、「今すぐ(7~8月上旬)に64GBは全力、256/512GBはキャンペーンを活用して売却」し、必要に応じ「9~10月のiOS 18対応状況」を見極めて再度一部売却判断を行うのが最も有利と考えられます。