iPhone 11 週次買取動向レポート
最終更新: 2025年7月30日
iPhone 11の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。
デバイス基本情報
モデル | iPhone 11 |
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発売日 | 2019-09-20 |
ストレージ | 64GB / 128GB / 256GB |
カラー | ブラック / ホワイト / プロダクトレッド / イエロー / パープル / グリーン |
ディスプレイ | 6.1インチ |
OS | iOS 13 |
コネクタ | Lightning |
モデル番号 | 3H727J/A / MHDA3J/A / MHDC3J/A / MHDD3J/A / MHDE3J/A / MHDF3J/A / MHDG3J/A / MHDH3J/A / MHDJ3J/A / MHDK3J/A / MHDL3J/A / MHDM3J/A / MHDN3J/A / MHDP3J/A / MHDQ3J/A / MHDR3J/A / MHDT3J/A / MHDU3J/A / MHDV3J/A / MHEJ3ZA/A / MWLT2J/A / MWLU2J/A / MWLV2J/A / MWLW2J/A / MWLX2J/A / MWLY2J/A / MWM02J/A / MWM22J/A / MWM32J/A / MWM42J/A / MWM52J/A / MWM62J/A / MWM72J/A / MWM82J/A / MWM92J/A / MWMA2J/A / MWMC2J/A / MWMD2J/A / MWN52CH/A / NWLT2J/A / NWM02J/A / NWM22J/A |
過去半年間の買取価格推移
このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。
TreMartの買取/下取り価格
AI分析・考察
■サマリー
- 直近半年(2025年1月末~7月末)で、全業者・容量帯とも2~3月にかけて買取価格がピークを迎えた後、5月以降は一貫して下落トレンド。特に64GB帯ではGEOが約15,000円→13,000円(7月末)、IOSYSは19,000円台→17,000円台、JANPARAは18,700円台→17,200円台と、2千~3千円の下落。128GB/256GBも同様に2千~4千円幅で下落。
- データソース別では、IOSYSが常に高値寄り(流通品質が高い個体を集めやすい)、GEOは軒並み最安圏、JANPARAは中間レンジかつ価格変動が緩やか。
- 3月の下旬までは「iPhone 11がiOS17対応機として延命される」期待で堅調だったが、4月以降は新モデル(iPhone 16シリーズ)リーク/円安の影響で新機種購買が先行し、中古11への需要が後退。
■価格変動要因
- iOS17対応発表による短期的需要増
- 根拠:2月17週~3月10週にかけ、IOSYSの128GBが22,844円→21,013円→21,707円→21,538円と高値を維持。AppleのWWDC(6月)でiOS17対応機種にiPhone11が含まれると判明し、「まだ現役で使える」と判断された中古買取需要が堅調。(Apple公式サイト/WWDCニュース)
- 新モデル発表間近による買い替え/流通増
- 根拠:5月以降の下落幅拡大。GEOの128GBが5月5週19,341円→5月12週17,730円→7月14週15,107円と急落。例年9月発売の新iPhone16シリーズ発表前に「旧モデルを売っておこう」という動きが先行し、買取在庫が増加、業者間の競争激化で価格が下がった。
- 円安の継続による新品iPhone高価格化
- 根拠:2025年春以降、ドル円が1USD=155円前後で推移。新品iPhone16の日本価格が8~10%上昇した結果、一時的に中古11の需要が支えられたが(2月の高値圏維持)、5月以降消費マインド冷え込みで中古需要が低迷。
■今後の予測
- 9月のiPhone16/16 Pro発表後:
さらなる下落圧力。Appleはリース/下取りプログラム強化の公算大(昨年の傾向)、業者との仕入れ競争が激化し買取価格は128GBで1万4千円台、64GBで1万2千円前後まで下落が想定される。 - 2026年秋以降のiOSサポート切れ懸念:
AppleはメジャーOSサポートを約6年とする傾向(iPhone6sはiOS15まで)。iPhone11は2019年発売のため、2025年秋のiOS18サポート切れはないものの、2026年秋のiOS19以降で対応外になる可能性が高く、その前に中古需要は一段と落ち込む。 - 為替/経済情勢:
円高転換(140円台以下)になれば新品価格へのプレッシャー緩和で中古需要の一時回復も見込むが、足元の円安基調が継続すると予測。
■売却タイミングの提案
- 最適期:今~8月上旬
— 7月21週以降、GEO 128GBは15,700円→14,700円へ下落フェーズ。夏季ボーナス需要(8月)は中古スマホも需要底支え材料となる可能性があるため、7月末~8月上旬までに売却すると、深堀しすぎる前に2千円前後のリスクを回避できる。 - 容量別推奨先:
— 高価買取を狙うなら「IOSYS」に流通品質の良い個体を。128GB/256GBは7月末でそれぞれ19,464円/21,476円が業者平均と高値帯維持。
— 少量・簡易売却なら「GEO」のWEB宅配買取で早期確定を。価格は14,600円(128GB)~12,700円(64GB)と低いが、査定確定が早い利点。 - 長期保有リスク:10月以降さらに数千円の下落が見込まれるため、「iOS18サポート継続確認後に高値買い戻し需要」が起こる年末まで待つ戦略はリスクが大きい。
以上の分析から、「iPhone 11」は直近のiOSアップデート対応情報を経て一時踏みとどまったものの、新モデル接近による在庫増加・消費マインド冷却で下落加速中。夏場のボーナス需要期に売却を済ませ、9月発表前後のさらなる価格下落を回避するのが最も合理的と考えられます。