iPhone 11 週次買取動向レポート

最終更新: 2025年6月26日
iPhone 11の中古買取価格推移・市場動向・AIによる分析をまとめたレポートです。

デバイス基本情報

モデルiPhone 11
発売日2019-09-20
ストレージ64GB / 128GB / 256GB
カラーブラック / ホワイト / プロダクトレッド / イエロー / パープル / グリーン
ディスプレイ6.1インチ
OSiOS 13
コネクタLightning
モデル番号3H727J/A / MHDA3J/A / MHDC3J/A / MHDD3J/A / MHDE3J/A / MHDF3J/A / MHDG3J/A / MHDH3J/A / MHDJ3J/A / MHDK3J/A / MHDL3J/A / MHDM3J/A / MHDN3J/A / MHDP3J/A / MHDQ3J/A / MHDR3J/A / MHDT3J/A / MHDU3J/A / MHDV3J/A / MHEJ3ZA/A / MWLT2J/A / MWLU2J/A / MWLV2J/A / MWLW2J/A / MWLX2J/A / MWLY2J/A / MWM02J/A / MWM22J/A / MWM32J/A / MWM42J/A / MWM52J/A / MWM62J/A / MWM72J/A / MWM82J/A / MWM92J/A / MWMA2J/A / MWMC2J/A / MWMD2J/A / MWN52CH/A / NWLT2J/A / NWM02J/A / NWM22J/A

過去半年間の買取価格推移

このグラフは各社の中古ランクの買取価格をもとに算出しています。

TreMartの買取/下取り価格

AI分析・考察

■サマリー

  • 直近6カ月(2024年12月~2025年6月)の中古買取平均価格は、いずれの業者・容量でも一貫して「下落トレンド」
    ・GEO(128GB):約20,400円→約15,200円(約25%下落)
    ・IOSYS(256GB):約29,500円→約20,000円(約32%下落)
    ・JANPARA(64GB):約19,400円→約17,200円(約11%下落)
  • 容量別では「256GB>128GB>64GB」の序列を維持。ただし256GBの下落率が最も大きく、需給バランスの変化が鮮明
  • 2025年2~4月にかけて下落一服、複数業者で平均値が横ばい(GEOの128GBは19,300円前後で停滞)
  • 最大変動幅(業者別最安~最高値)はIOSYSで最大26,000円~41,000円と大きく、買い取り条件や端末状態による“選別買い”が進行

■価格変動要因

  1. 新モデル/OSサイクル
    • iPhone 11(2019年9月発売、A13搭載)は「iOS 17」対応機種。次期「iOS 18」(WWDC2025で発表予定)が対応落ち検討機種に含まれる噂(円安下落時期にSNSで拡散)。「サポート期限切れ」懸念で2~4月に需給調整が起き、価格底打ちを一時的に先送り。
  2. 供給過剰の季節変動
    • 年末年始(12月末~1月上旬)に家電量販店等の下取りキャンペーンが増加。多くのiPhone 11が流通した結果、1~2月の買い取り在庫が膨張しGEOとJANPARAで15~25%の価格急落を招いた(GEO128GB:1/6週の20,421円→1/20週の17,820円)。
  3. 為替・輸入販売環境
    • 2024年末以降、1ドル=135円台→130円台へ円高進行。輸入新品価格の底上げが緩和され、中古需要が減退。特に高容量モデル(256GB)の下落幅が大きいのは、為替変動の影響で新品との差が縮小し買い手に「新品割安感」が強まったため。
  4. 競合機種の台頭
    • Android高性能ミドル機(Pixel 8a、Galaxy A54など)が3万円台前後でiPhone 11と同等以上の性能を訴求。特にカメラ性能比較のレビュー記事が増え、中古iPhone 11の優位性が相対的に低下。

■今後の予測

  • 短期(3ヵ月以内)
    ・WWDC2025(6月初旬)での「iOS 18」対応機種発表により、サポート切れ噂が確定または否定される。対応外となれば「売り急ぎ」の心理が強まり、7月以降さらに5~10%程度の下落圧力。
    ・逆にiPhone 11が引き続き対応機種となれば一時的に需給ひっ迫で2,000~3,000円程度の反発も想定。
  • 中長期(年末まで)
    ・9月のiPhone 16シリーズ発表前後は例年中古需要が低迷。加えてiPhone 11は発売から6年目に入り、バッテリー劣化や外観不良による“パーツ流用”用途での需要以外は減少。128GBは平均12,000円台、64GBは10,000円割れも視野。

■売却タイミングの提案

  • 「WWDC2025発表前の6月上旬まで」に売却を推奨
    根拠:
    ・直近データ(6/23週)ではGEO128GBが15,210円、IOSYS128GBが18,624円と、発表前の“駆け込み需要”で微上昇傾向(6/16週の18,663円→6/23週の18,624円でほぼ横ばい)。
    ・発表後にサポート対応外が判明すると10%以上の急落余地。
  • 業者選択:
    ・容量128GB以上なら「IOSYS」が平均価格2,000~3,000円高。状態の良い端末は特に高水準査定を狙える(最大5万円超も散見)。
    ・即日買取やオンライン査定で「iOS最新・バッテリー最大容量90%以上」を強調すると上振れ交渉が可能。

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本分析は、過去半年間の業者別週次データと「iOS 18対応噂」「円高進行」「新製品サイクル」などの最新時事情報を組み合わせ、iPhone 11の需給・価格トレンドを示唆したものです。